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海外経験のないわが家の子どもたちがどのようにしてバイリンガルになったのか?

わが家の子どもたちは現在6歳と5歳ですが、生まれてこの方日本を出たことはありません。
でも、言語はきちんと英語と日本語の両方を使いこなし、バイリンガルの道を歩んでいます。

海外経験もなく、英会話教室やインターに通うこともせず、どのようにしてバイリンガルになったのか?
今日はそのあたりを掘り下げてお話していければと思います。

とにかく英語を「聞かせた」

日本にいながらにしてバイリンガルになるための最初の一歩。
それはとにかく英語を耳に入れ続けること。
数日で英語が口から出てくるわけではありません。
すぐにペラペラになるわけでもありません。
でも、これがバイリンガルになる基本中の基本です。

上の子は0歳のときから、1日に10~30分程度英語の動画を見ていました。
おすわりができるようになり、わたしが家事をしている時間の一部を、動画タイムにしていました。
よく聞いていたのはSuper Simple Songsの歌で、ニコニコしながら映像を見ていたり手拍子をしたりと、とても楽しそうに英語の歌を聴いていたのが印象的でした。

それもそのはず。
0歳なんて、英語も日本語もまだ分からないんです。
まさにその時期に、まわりの人が話す言葉を聞きながら、「自分が生きていく上で必要な言葉」を選別していきます。
そうです、この段階で英語を聴かせていれば、その子の脳は「英語の音は生きていく上で必要なもの」と判断してくれます。
それがゆくゆくはリスニング力につながっていくというわけです。

この時期に耳から入る音が日本語オンリーだと、その子にとって必要な音は「日本語のみ」と仕分けられてしまいます。
数年後、たとえば小学校英語が始まったときに突然英語を聴いても「この音は知らない音」と脳が拒否してしまうのです。

脳が英語を拒否しないためにも、赤ちゃんの頃から英語を聴かせておくことがとても大切だと身をもって感じました。

実際、わが家でおうち英語を本格化させたのは、このとき0歳だった上の子が3歳を過ぎた頃でした。
それでも、0歳のときから細々と英語を聴かせ「土台」を作っておいたことで、おうち英語が本格化してもリスニングはとてもスムーズだったんです。

0歳児に動画を見せるのはあまりよくないという意見もあります。
わたしもあまり賛成できるものではありませんでしたが、このように考えました。
『英語動画を見せる見せないに関係なく、どうせ家ではずっとテレビがついているのだから、1日10~30分動画をつけても同じなのではないか』と。
第1子で週6ワンオペ育児が相当しんどかったわたしは、お昼の食べ歩き番組やお笑い番組を見ることでストレス発散していました。
テレビから聞こえる人の声や雑音が心地よく、育児の疲れさえも吹き飛ばしてくれる楽しさや明るさがあったので、テレビはつけっぱなしだったんですよね。

なので、普段テレビを見ている時間の一部を英語動画にすることがそんなに悪い影響を及ぼすだろうか?と考えたのです。

もちろん、何時間もぶっ通しで赤ちゃんに動画を見せ続けるのはためらわれます。
が、親御さんがちゃんと時間やコンテンツを管理した上での動画視聴であれば、メリットも多いと感じます。

聞くことに慣れたら「話す」機会を作った

さて、0歳で英語を聴かせ「土台」を作ってきたわが家。そのあと下の子も生まれ、兄妹が3歳と1歳になるまでは、英語動画を見せる以外の取り組みは特に行ってきませんでした。

理由ですか?

そんなことする余裕なかったんです(笑)

2学年差の年子兄妹をワンオペで育てるのは、想像以上に過酷な日々でした。
なんせ赤ちゃん(大)と赤ちゃん(小)と24時間365日一緒にいるわけなので、正直子どもたちを毎日元気に生かすことで精一杯だったんです。

そして上の子が3歳になり、幼稚園に入園。
それと同時くらいに、おうち英語を本格的にスタートさせました。
それが、この見出しにのタイトルにもなっている「聞くことに慣れたら話す機会を作る」という取り組みの始まりでした。

英語のアウトプットはまだないものの、英語の歌をたくさん聴いてきたおかげか簡単な英語はすぐ理解してくれました。
Good! Let's go! Yummy! など子どもと一緒にたくさん使える簡単フレーズを多用し、日常会話に英語を盛り込んでいきました。
わたしがYummy?と聞けば、子どもも同じようにYummy!と答えます。
それを繰り返すことで、自然に子どもは英語を口から出すようになっていきました。

上の子は3歳、下の子は1歳半。
おしゃべりが遅かった上の子は、3歳でまだ日本語をマスターしていなかったので、わたしがYummy?と聞いても「うん、おいしい!」と日本語で返してくることもなく、スムーズに英語のリピートが進みました。

3歳でおしゃべりが流暢ではないうちの子のケースは、少し発達がマイペースな例だと思うので、一般的な発育だと2歳ごろに英語を口から出す練習をしてみると効果が見られるのかなと思います。

「聞く」「話す」を毎日続けた

英語を聞きながら、同時に話していく練習。
これをとにかく毎日欠かさず続けました。

24時間ずっと英語を話さなければいけないわけではありません。
たとえば1日のうち短い時間だけ英語タイムにしてみるという方法。

  • 食事の時間だけ英語:YummyやGoodなどフレーズも簡単!

  • お風呂の時間だけ英語:お風呂はすることがルーティン化しているので英語を取り入れるのに最適!

  • あいさつだけ英語:おはよう、ありがとうなど毎日必ず使うから自然と覚える!

こんなふうに、1日の中で英語を「聞いて、話す」頻度をなるべく多く持ち、それを毎日続けていくこと。
わが家はそれで着実に子どもたちの中に「英語」という言葉が定着していきました。

「聞く」「話す」の次は英語で「学ぶ」

英語を聞いて話すことに慣れてくると、自然と語彙も増えます。
レッスンなどではなく家族の日常で英語を用いるので、子どもも「やらされている感」「お勉強感」を感じることなく英語という言葉を受け入れられるようになっていくのです。

立派に英会話ができるようになったり、英語アニメも楽しんで見ることができるようになったのは上の子が5歳、下の子が3歳の頃でした。
そこで次のステップとして進んだのが、英語で何かを学ぶこと。

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