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もったいなさすぎる。

詳しい内容はまたブログに書くつもりですが、昨日、新しいプロジェクトが発足して顔合わせをしてきました。

カナダにもアメリカやブラジルと同じように日系人の方々がいますが、カナダに最初に日本人が来たのはいつだと思いますか?何故来たのでしょう?そして、どうやって来たのでしょう?

知り合いの歴史家で著者でもあるゴードンとアン・リー夫妻は、ゴードンが日本で20年ほど生活したことがあるということもあり、カナダにおける日本人の歴史についてリサーチを重ね、2013年に380ページの本を発行しました。

今回のプロジェクトは、14人の翻訳者で、この本を日本語に訳すというものです。

メンバーはビクトリアはもちろん、バンクーバーやデンマン島、日本や東南アジアにまで広まった翻訳者達。私も僭越ながらその1人として参加させていただくことになりましたが、ベテラン翻訳者の先輩が沢山いらっしゃるので、色々と勉強させて頂きたいと思っています。

顔合わせ、すぐ近くにある日本人墓地の見学、プロジェクト内容の確認、翻訳部分の割り当てなど沢山のことを決めましたが、フェリーに乗らなければいけない(そう、ビクトリアは島にあるのです)バンクーバー組が帰られたあと、急いで帰る必要のない地元組は少し残っておしゃべりしました。残った5人のうち70代が3人、60代が1人、40代は私一人でしたが、みなさんのお話の面白いこと。

ちょっと前に「おばさんたちはInstagramに来ないで欲しい」というnoteが物議を醸していましたが、私のように40代に入ると、感じることは逆です。先輩達の話を聞くのが面白くて仕方ない。これって、単に私はトシ食っただけだということは重々承知の助ですが、それに関する罪悪感なんて全くありません。

一人の翻訳者の方は「僕が最初にカナダに来た40年前なんて、なんにも無かったよ!」と仰っていたし、別の70代の方は「私なんてビクトリアのダウンタウンで杖振り回されて日本人ってことで差別されてすごく怒鳴られたりしたのよ。今は住みやすくなったけどね。。。」とも仰っていました。

今回この大きなプロジェクトの指揮を執って下さっているMさんはバイタリティ溢れる作家の方で、すごく面白い方。ビクトリアに引退しに来られたそうですが「女性が集まるグループにいくと、どういう話していると思う?もう、孫の話ばっかりなのよ!あとはどこのレストランが美味しいかとか。申し訳ないけど私そういう話全く興味ないの!」と仰っていて、私もそういうタイプなので、「そうか!私が70代になっても周りは家族の話ばっかりなのね。。。」と覚悟ができました。私も家族は大好きですが、それしか話のネタがないヒトとはあまりつきあえないタイプなので。。。

例の「おばさんたちはInstagram」うんぬんの話とこれは少しポイントがずれますが、人生の先輩の話を聞かないなんて、もったいなさ過ぎる。これは別に私が今発見したことでは全くなくて昔から言われていることですけど、人生の先輩のお話にはやっぱり知恵とか見識とか教えが詰まっているわけですよ。こんな美味しい機会を逃すわけにはいきません。お金を払ってでも聞きたい話ばかりですよ。

この日系人の歴史の本、来年発行されるよていですが、プロジェクトに賛同して頂ける方はポチッと投げ銭いただければ責任を持ってプロジェクトに寄付します。

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