私が腕時計をしない12の理由
私は普段、腕時計をつけることはない。
その理由についてよく質問されるので、今回はまとめてみようと思う。
第1の理由
みなさんは「ラーメン」という料理をご存知だろうか?
あまりご存知ない方もいるかもしれないので、簡単に説明しよう。
ラーメンというのは小麦粉に「かん水」という謎物質を加えて生成される特殊な麺を、様々な製法により作られるスープに入れて生み出される料理のことだ。多くの場合、その上には煮込んだ豚肉などの食材が載せられる。
このラーメンという料理の最大の特徴は、製造原価の大半がスープに費やされるにも関わらず、それを食する人の多くがスープを多かれ少なかれ残すという点にある。
このように残される前提でラーメンのスープが製造されている現状は、もちろん地球環境に少なくない負の影響を生じさせている。しかし、農林水産省の食品ロス統計調査(外食産業調査)においては、ラーメンのスープは食品ロスの計上対象外となっている。したがって日本政府の解釈においては、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」に「ラーメンのスープ」は含まれていないのだ。
このような恣意的な統計操作の裏に潜む「組織」の力については、また別の記事で触れることにしよう。
さて、ラーメンのスープが破棄され続ける状況は、実は私にとってはある意味、好ましい。
というのも、私は、ラーメン屋で隣席の人の残したスープに替え玉を投入して食べているからだ。大学卒業以来およそ10年間いまだ一度も就職したことのない私にとって、ラーメン屋で生じる残スープは、サンドイッチ屋でもらえるパンの耳と並ぶ、重要な無料カロリー源なのだ。
そのような私には、もちろん高価な腕時計を購入する予算などない。もしそんなものを買ってしまおうものなら、もはや替え玉すら購入すること叶わず、無料の紅生姜だけしか食べることができなくなるだろう。
これが私が腕時計をしない、第1の理由である。
長くなったので残り11個の理由は省略する。
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