日本でも人気出そう!キルギス人画家「ナリンクル トゥルパノフ展」
キルギスのチケット情報を見ていたら、とある展覧会の広告が目に入りました。その名も、「ナリンクル トゥルパノフ展」。調べてみましたが、キルギス語の記事しか出てこない・・・。しかし、ということはきっとキルギスの画家なんだろう。入場料も無料らしく、デパート内の展覧会らしいので、買い物ついでに行ってきました。
デパートに着くと、早速4階の展覧会会場へ。
キルギスの画家ってことは、きっとキルギスの雄大な自然を描く画家なのかな、と思いをはせながら最初の絵をみたら、これ
街じゃん!!ロンドンじゃん!!!これじゃない!これじゃないんだ!!!クソゥ!騙された!!(誰も騙してない)
そんなことを考えながら、隣を見たら、こんな絵が飛び込んで来ました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これじゃん。
これこれこれこれ!!求めてたのはこうゆうの!!!なんだよ!また騙された!!(誰も騙してない)
真にキルギスの風景といった感じ。自然の厳しさや美しさ、曇り空の寒さや山肌の冷たさ、その他諸々、画家が感じたことを欲張りに全て伝えようとしているかの様なその絵は美しくありながら、印象派の様に荒々しい筆のタッチをしつつ、場所によっては立体的なまでに残った絵の具はゴッホの様。しかし、それでいながらそれらをマネしているのではなく、この画家らしい独特な雰囲気があって、一目でこの画家の事が好きになってしまいました。
あー・・・いい・・・。冷たさが伝わってくるこの感じ・・・いい・・・。
この夕方の一瞬の美しさを描くのも、印象派っぽくていいですね・・・。それにしてもこの方の絵画は他の画家と何かが違う気がする・・・何が違うんだろうか・・・?
これはまた他と違うけど、この画家の良いところである山の表現が・・・・・ん・・・???
なんか変だ!なんかおかしい・・・・・。
この絵!カンバスに描いてない!!!麻だ!粗い麻みたいな布に描いてる!!!それでこの自然の表現が独特でより自然に描けているのか!!!
思わずグルメ漫画の様なリアクションをしてしまいましたが、個人的にはかなりビックリ。でも私が知らないだけで結構あることなんだろうか??
それに気づいてから、また最初から絵を見直してみると、やっぱりカンバスじゃないっぽい!顔が絵に貼りつきそうなくらい近くでみては、離れて見て、また近づいてと夢中でその新しい絵の質感にワクワクして何度も何度も同じ絵を楽しませてくれました。
ここまでくると、もう無条件にこの画家の絵が好きになってくる。でもやっぱりそれ抜きにしても綺麗な絵を描いてくれる。この絵はキルギスにある大きな湖「イシククル湖」。あー、そうか、水を描く時は麻が出ないように厚く絵の具を塗っているのか。見れば見るほど面白い。
もう何もいうことはない。でもなぜか地元(新潟)を思い出してしまった。雪と夕日(朝日かも??)ってなかなか一緒に見ることがないけど、本当に綺麗なんですよね。タイトルが「黄金」なのも個人的に好き。
そんなわけで、キルギスでの展覧会の紹介でした。
風景画は日本でも人気のジャンルですし、知名度が上がれば、日本でも人気が出そうな気がしました。でもやっぱり絵を見るのって楽しいなぁ・・・。皆さんにもこの楽しさが少しでも伝われば幸いです。
その後、気分よく帰宅し、買い物を完全に忘れていたことを思い出しました・・・。By 幸夫
『ぺテルで劇場へ行こう!』、ペコのサイトにぜひ遊びにきてくださいね。
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