60近くになる母がオンライン英会話を始めした。

幸せなことに僕の両親はまだ心身ともに健在で、よく野菜を食べて運動をし、健康に気をつけてくれているそんな素敵な両親です。

13歳の頃に僕は全寮制の中高に入り、そのまま大学も一人暮らし、その後は故郷の福岡から岩手→千葉へと仕事の関係上で引越して今に至るので、人生の半分以上は親元を離れて生きていることになります。反抗期というものがなかったためか両親とはすごく仲がいいです。

両親は福岡県の田舎町に住んでいます。父は65歳、母は58歳(確か笑)。父は歳を取るごとに祖母に似てせっかちで頑固になっています笑 別に人に迷惑をかけることは一切ないので微笑ましい限りなんですが、さすがに何十年も共に過ごしてきた母はそんな父と上手に付き合っているように思います。

母は小学校の先生で今も最前線で朝早くから夜遅くまで働いています。残業代が出るわけでもなく、適当にやってる先生も本当に多い昨今ですが、紳士に全力で親子と向き合い、一緒に子供の未来をつないでくれる本当に素晴らしい先生です。これまでにも全力すぎて体を壊すこともあったし、歳も歳なので少しペースを落とせばとも思うんですが、そこは譲らず今も早朝から毎日20時以降まで仕事をして帰宅しているようです。(晩ご飯を作ってくれている親父も偉い!笑)

で、そんな60手前の母がオンライン英会話を始めました。その理由は今年9月から僕がロンドンに行くから。コロナの熱りが冷めたところで遊びに行きたいんだと。毎日22時から疲れた体に鞭を打って40年ぶりの英語を必死に頑張っているようです。(単語帳も先週から始めて早くも100個超えたらしい笑)

息子の自分として本当に嬉しいことなのですが、改めて母を尊敬しました。(親父も尊敬してるぜ笑)

できますか?60歳から40年前の知識を辿って外国人とガチンコで一から英語を勉強しなおすってこと

多くの同年代の方には難しいと思います。僕は医者ですが、同じ医者でも(絶対必要なのに)英語と言われるだけで毛嫌いしてヘラヘラしてる奴多いいもんね。

別に英語に限ったことではないですが、年齢関係無しに全くもって新しいことに挑戦する、という気力も度胸もない人が多いのが今の日本の現状。


母が常に軸に据えている考え方があるようです、それは「知らないと損をする」ということ。母は「機会損失」を何よりも勿体無いと考える人のようでした。

そしてその背景から生涯を通じて常に謙虚に勉強する姿勢を続けている方のようです。だから新しいことを教えるとどんどん勉強して習得してくれます。(今ではgoogle chromeを使いこなし、ZoomのMTGを一瞬で作ることができるようになりましたし、クラウドスライドサービスのMiroも使いこなしています笑 そろそろNotionを教えようと思っています笑)

そんな「幾つになっても常に柔軟に、新しいものを謙虚に学び、習得する」という母の姿勢に改めて今日感動しました。母さんやるね。

僕も見習い、謙虚に学びを続けていこうと感じました。

では。