小児科医れい

脱サラして地方医大で修行し小児科医になりました。Noteを通じて、外来で自身の患者さん…

小児科医れい

脱サラして地方医大で修行し小児科医になりました。Noteを通じて、外来で自身の患者さんにお伝えしていることを広く伝えることで、お子さんの健康や親御さんの安心につながれば、と考えました。質問や話してほしい話題など、TwitterDMでお受けします。

最近の記事

川崎病のはなし(熱+ブツブツ+目と口真っ赤)

川崎病って知ってますか? もしかしたら「身近で川崎病になった人がいる」って人は 結構いるかも知れません。 お子さんがもし川崎病になったとき、 小児科医はもちろんなのですが、 親御さんが「川崎病かも?」と思えると 早期診断・早期治療に繋がり 結果的に、後遺症を残しにくくなります。 最近も感染流行の中でちょこちょこ見ますので 今日はこの川崎病についてご紹介しますね。 日本で見つかった病気、見つけたのは川崎先生。初めて報告されたのが1967年。 まだ発見から60年も経っていま

    • 乳児湿疹のはなし。

      赤ちゃんの肌って、敏感なんです。 皮膚はとんでもなくきめ細かくてすべすべサラサラですが 一方でとっても繊細で傷つきやすい側面も。 乳児湿疹、というのは、赤ちゃんの肌トラブルの総称です。 特に下記3つの皮疹に分けられます。  ①新生児ざ瘡  ②脂漏性湿疹  ③皮脂欠乏性湿疹 それぞれについて説明してみますね。 ①新生児ざ瘡ざ瘡、っていうのは、ニキビのことです。 顔とか胸のあたりに、赤いブツブツができます。 お母さんのお腹の中にいるとき、 赤ちゃんにはお母さんの血液が流れま

      • 幼児期の睡眠について

        「なかなか寝てくれない…」「寝起きが悪い…」「昼寝が長すぎる…」 小さなお子さんの睡眠に関する悩みは尽きませんよね。 この記事では、幼児期の睡眠の特徴や、日本の幼児の睡眠習慣、 そして、お子さんの睡眠習慣を改善するためのヒントをご紹介します。 幼児期の睡眠の特徴、知っていますか? 1歳半を過ぎた頃から、お子さんは、 1日に何回も寝ていた「多相性睡眠」から、 夜にまとめて寝る「単相性睡眠」へと移行していきます。 この移行に伴って、昼寝の必要性も減ってきます。 2歳

        • 体調不良時に無理に食べさせなくて良いんだよって話。

          こんばんは、小児科医れいです。 なるべく毎日、なにかお話を投稿できればと思います。 今日は、病気になった時の経口摂取について。 普段はごはんをもりもり食べてくれる我が子が かぜひいて急に全然食べなくなっちゃった.. そりゃー心配しますよね。 でもそんなとき、無理して食べさせる必要はありません。 なんでか説明していきますね。 たとえば経口摂取不良で入院になった場合にも、 我々にも、お子さんにごはんを食べさせる方法はありません。 代わりに点滴をするのですが、 点滴はOS

        川崎病のはなし(熱+ブツブツ+目と口真っ赤)

          「かぜ」は薬なしでも乗り切れることが多いよって話。

          こどもって、年がら年中「かぜ」引いてますよね。 特に小学校に上る前までは、 「この前治ったばっかやん!」 って、診てる側も言いたくなることがあります。笑 ある論文によると、1歳未満では年6回以上かかるらしい。 「いや、ウチの子はもっと引いたわ。。」って方も多いはず。 かぜは、医学用語で「急性上気道炎」といいます。 上気道、すなわち鼻やのどに炎症が起きた状態のことで、 原因はウイルス感染であることがほとんど、90%以上です。 いろんなウイルスがいるので、何回もかぜを繰り

          「かぜ」は薬なしでも乗り切れることが多いよって話。