2023年6月1日 【最新論文紹介】副鼻腔炎が、喘息の発症リスクになる?
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年齢が高くなってから新規に発症する喘息は、どのような理由で発症するか?
■ 気管支喘息は、低年齢で発症するケースが多く、受動喫煙、真菌・化学物質・大気汚染物質の吸入・感染症などが、発症リスクに関係するというエビデンスがあります。
■ 気管支喘息が、気道の慢性炎症が大元にあることが判明しており、その炎症がどのように引き起こされるのかという観点が必要と言えましょう。
■ そして最近、欧州免疫アレルギー学会誌Allergyに、『慢性鼻副鼻腔炎が成人喘息の発症リスクになる』ことが報告されました。
この論文でわかったことをざっくりまとめると?
2008年から2019年までの米国の電子カルテデータをもちいて、ある年に喘息ではないひとが、翌年に喘息を新規に発症する因子を検討したところ、
✅副鼻腔CTスキャンに基づく慢性鼻副鼻腔炎は、翌年に新規に喘息を発症するハザードリスクが2.21(95%CI 1.93-2.54)、テキストデータ+CTによる診断ではハザードリスク1.48(1.38-1.59)に上昇した。
グラフィカルアブストラクト。
以下は、抄録の翻訳・解説と、個人的な感想です。
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noteでは、ブログでは書いていない「まとめ記事」が中心でしたが、最近は出典に基づかない気晴らしの文も書き散らかしています(^^; この記事よかった! ちょっとサポートしてやろう! という反応があると小躍りします😊