2023年6月8日 【最新論文紹介】卵を離乳食に早期導入すると、アトピー性皮膚炎の発症リスクが下がる?
■ ブログで公開した内容の深掘りです。
( 本記事は、メンバーシップ(アドバンス)の記事です。メンバーシップの概要は、こちらをご参照くださいm(_ _)m)
卵の離乳食早期導入は卵アレルギーの発症リスクを下げる。では、アトピー性皮膚炎を悪化させたりはしないのか?
■ 離乳食へ卵を早期に導入するという手法は、2017年に提案されてから普及してきています。
■ そして、リアルワールドでも結果が報告されるようになりました。
■ しかし一方で、アトピー性皮膚炎と食物アレルギーは緊密な関係があることが知られています。
■ 『食物アレルギーの関与する乳児アトピー性皮膚炎』という用語もあります。
■ そのため、卵の早期導入により、アトピー性皮膚炎を発症しやすくならないかを心配される向きもあります。
■ そのテーマで検討された、最近のNutrients誌の報告を共有します。
この論文でわかったことをざっくりまとめると?
2012年3月から2017年4月までに台湾の長庚記念病院において出産した896人の小児を対象に、卵の早期導入とアトピー性皮膚炎の発症リスクを検討したところ、
✅ 2歳までのアトピー性皮膚炎の発症は、乳児期に卵白と卵黄を導入されていないとリスクが上昇した(調整オッズ比 2.27および1.97)。
以下は、論文の解説と管理人の感想です。
ここから先は
1,736字
/
3画像
noteでは、ブログでは書いていない「まとめ記事」が中心でしたが、最近は出典に基づかない気晴らしの文も書き散らかしています(^^; この記事よかった! ちょっとサポートしてやろう! という反応があると小躍りします😊