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鼻スプレータイプのエピネフリン(アドレナリン)は、筋肉注射のエピネフリンと薬物動態に差があるか?|2024年8月1日

■ ブログで公開した内容の深掘りです。

( 本記事は、メンバーシップ(アドバンス)の記事です。メンバーシップの概要は、こちらをご参照くださいm(_ _)m)



アナフィラキシー治療用の鼻スプレー型エピネフリン(アドレナリン)「neffy」が開発され、良好な治験結果から日本での臨床使用の可能性が高まっています。

■ 重症のアレルギー反応(アナフィラキシー)に対しての第一選択の治療は、エピネフリン(アドレナリン)の筋肉注射になります。

■ 医療機関の外では、自己注射薬が使われていますが、注射への抵抗感から使用が遅れることがあります。
■ そこで、鼻にスプレーするタイプの新薬が開発されています。
■ 6歳から17歳の子ども15人を対象の治験で、結果が良好であったという報道がありました。


■ 実は、鼻スプレー以外の投与ルートとして、舌下や吸入などが検討されています。
■ この鼻スプレーエピネフリン(アドレナリン)は、商品名『neffy(ARS Pharmaceuticals, Inc, San Diego, Calif)』という製品です。

■ このneffyは、今後、日本の臨床現場でも使用されるようになる可能性があります。
■ 最近の研究結果を確認してみました。

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noteでは、ブログでは書いていない「まとめ記事」が中心でしたが、最近は出典に基づかない気晴らしの文も書き散らかしています(^^; この記事よかった! ちょっとサポートしてやろう! という反応があると小躍りします😊