2023年5月8日 【最新論文紹介】牛乳アレルギー児に対する低アレルゲンミルクと乳酸菌製剤は寛解を誘導する?:SDACMA試験
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牛乳アレルギー児に対し、加水分解乳(低アレルゲンミルク)を早期に導入する方法が試みられている
■ 牛乳アレルギーは、自然寛解はあるものの、年齢が高くなるまで持ち越した場合は、治療が容易でないケースが少なからずあることが知られています。
■ そして牛乳アレルギーは、生後6ヶ月前後に発症することが多く、その後の成長などにも影響する可能性があることが報告されています。
■ そこで、生後1歳未満で初診された牛乳アレルギーの患児に対して、低アレルゲンミルク(加水分解乳やペプチドミルク)を積極的に導入するという方法が考えられます。
■ 乳アレルゲンは、加熱などではアレルゲン性がさがらないため、『加水分解』という方法で『タンパク質を切断する』という方法をとります。
■ 低アレルゲンミルクを開始すること自体は、飲むことさえできれば『必要最小限の除去』というガイドラインの方針に合致しますし、『耐性化を誘導しうるかもしれない』という報告もあるからです。さらに、栄養状態を改善させる可能性もあるでしょう。
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noteでは、ブログでは書いていない「まとめ記事」が中心でしたが、最近は出典に基づかない気晴らしの文も書き散らかしています(^^; この記事よかった! ちょっとサポートしてやろう! という反応があると小躍りします😊