きょうだいから受け継いだ腸内細菌叢は、下のきょうだいの食物アレルギーを防ぐ一因になる?|2023年12月4日
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兄弟姉妹の数やペット飼育が健康に与える影響:衛生仮説の要因は?
■ 「衛生仮説」は、もともとは1989年に英国の疫学者ストラカンが提唱した概念です。
■ ストラカンは、1958年のある週に出生した英国の小児17414人を23年間観察していった結果を報告し、生まれたときの上のきょうだいの数が多いほど花粉症や湿疹が少ないことを示しました。
■ そしてその理由として、「きょうだいからの感染症が多くなる環境だとアレルギーが少ないのではないか」と推測したのです。
▷Strachan DP. Hay fever, hygiene, and household size. Bmj 1989; 299:1259-60.
■ そして先行研究では、大家族やペット、特に犬の飼育がアレルギー疾患や喘息を予防することも示しています。
■ その周辺では、微生物が多い環境となるため、その細菌から放出される「エンドトキシン」という毒素が、喘息を予防するということが明らかになってきているのです。
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noteでは、ブログでは書いていない「まとめ記事」が中心でしたが、最近は出典に基づかない気晴らしの文も書き散らかしています(^^; この記事よかった! ちょっとサポートしてやろう! という反応があると小躍りします😊