映画『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』を見た話。
中学生の頃から夢中になっていたハリーポッターの世界。私は公式ファンクラブにも登録しているほどのポッタリアンだ。ファンクラブでの所属寮はハッフルパフ。ハッフルパフってパッとしないイメージだが、ファンタビシリーズの主人公、ニュート・スキャマンダーと同じなので良しとする。
さて、つい先日、ファンタビ3作目が公開されたので、夫に娘の寝かしつけを頼んで、レイトショーで見に行った。夫よありがとう。
今回のサブタイトルは「ダンブルドアの秘密」だ。ダンブルドアの秘密って何だろう?と色々想像してから見た。ポッタリアンは、原作者のインタビュー記事や、ネット上のWiki的情報はチェックしているので、驚きはなかった。それでも、あのダンブルドア先生の過去や葛藤する姿は見どころの一つだ。演じるジュード・ローが渋くて本当にかっこよかった。
前作よりも、ダークさが増して、残酷なシーンもあったが、それはハリーポッターシリーズも同じだった。闇の陣営にどのように立ち向かうのか、魔法界はどうなるのか、見守っていきたいと思う。
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ここから先は、うっかりネタバレしてしまうかもしれないので、映画を楽しみにしている人は読まないでほしい。
今作では麒麟が登場する。「十二国記」シリーズを読んでいる人はピンとくるかもしれないが、国際魔法使い連盟のリーダー選挙で、麒麟がリーダーを選ぶという。麒麟がお辞儀をした相手がリーダーにふさわしいのだ。まさに「十二国記」みたいな役割を麒麟が担っていた。
舞台は第二次大戦前の時代なのかな。ドイツ政治家とか私達が知っている実際の時代背景がリンクしながら魔法界の物語が進んでいる。
前作でグリンデルバルドが仲間を増やしていたが、今作でも信者がいろんなところにいて、ニュート達が立ち向かう。グリンデルバルドは、罪状が解かれて、国際魔法使い連盟のリーダーに立候補する。グリンデルバルドは、麒麟を奪い、殺し、そして自分を選択するように操った。それを阻止するダンブルドア陣営が、もう一頭の麒麟を守り、選挙会場に持っていき、真のリーダーを選ぶというのが大筋のあらすじ。
「ダンブルドアの秘密」は、ファンなら既に知っていた or 予想していた内容だったので、驚きはなかった。それでも、わからなかったのがクリーデンスの正体だ。クリーデンスは、ダンブルドアの弟アバーフォースの息子だった。アバーフォースは、原作ではとても変人で、女性との過去はちょっと意外。あと、ダンブルドア兄弟は、妹アリアナの死で仲違いをし、兄に対して長年にわたり敵意を持ち続けていたという設定だったのだけど、今回は、アバーフォースの店で一緒に食事をするなど、普通に仲の良い兄弟に見えたのも意外なシーンだった。
前作でクリーデンスの前に現れた不死鳥は、グリンデルバルドが魔法で出した偽物説もあったけれど、あれは本物の不死鳥だった。不死鳥は、ダンブルドア一族に死が近づいているときに現れるのだとか。今作でクリーデンスの体に、ハエ?がたかっているシーンがあったし、それも、クリーデンスの死が近いことを意味しているのかもしれない。
個人的には、ティナとニュートの恋物語が進展しなかったのは残念。ティナが可愛くてかっこよくて個人的に好きなキャラクターなのだけど、今作では、ニュートのカバンに写真が貼ってあったのと、最後に少し出てきた程度で全然活躍しなかった。次回作に期待。
前作で闇落ちしたクイニーと、マグルのジェイコブの恋物語はラストで結ばれた。クイニーが戻ったことを、グリンデルバルドは許さないような気がする。次回作で、クイニーとジェイコブが狙われないか不安がよぎるが、どうなるか今後の楽しみでもある。
藤原竜也がハリーを演じる舞台「ハリーポッターと呪いの子」は、何回も抽選に落ちてしまい、一般販売のチケットも取れなかったので、落ち込んでいる。チケットが取れた方は、落選した人の分もぜひ楽しんできて欲しい。
まだまだハリーポッターの世界は私を楽しませてくれる。中学生の頃から、長い長い魔法にかかっているような気分た。