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【後編】女性の働きやすさワースト2位。「仕事も子育ても、人生もっと楽しみたい!」親友の言葉から見えた日本社会の実態。

こんにちは。
小林佳奈です。

前回の記事の後編です。前編はこちら👇

働き続ける女性は増えているのに、なぜ女性の社会的地位向上が遅れているのか?

非正規雇用労働者の割合の推移

非正規労働者の割合を男女比で比べた場合、25歳以上の年齢すべてで女性が2倍近い数値になっています。
35歳~44歳の層で多少改善は見られますが、35歳以上の半数以上が非正規労働者です。働き続けている女性は増えていても、正社員として働き続けているかというと、そうではないのが実態です。

なぜ正社員が増えないのか?女性に偏る負担の現実

様々な制度も整い、女性であっても、産休や育休を経ても、正社員として働き続けられる環境は整備されつつあると思います。実際、私は社会人11年目になりますが、11年前に比べて女性が活躍しやすい環境は整えられていると感じます。
ではなぜ、女性の正社員の割合は増えないのでしょうか。

その要因のひとつは、【夫婦の育児に取り組む時間の割合】と言われています。
下記の表のとおり、6歳未満の子供をもつ夫婦の育児・家事関連時間において、夫婦間で約5倍のGAPが存在しています。
もちろん、育児においては女性にしかできないことが存在するのは事実ですが、この差は、世界各国と比べても突出しているのです。


育児・家事の負担が女性に偏っている日本では、私の親友のように、仕事を出産前同様に頑張りたくても、途中で疲れてしまい、正社員として働き続けることを諦めてしまう実態が存在しています。

また、時短勤務という制度で両立しやすくなっているように見えても、その制度を利用するのは女性中心で、やりたい仕事(やりがいのある仕事)ではなく、時間内で出来る仕事(やりがいを感じない仕事)の部署へ異動になり、仕事へのモチベーションも低下することも影響しているのではないでしょうか。

男性の育児・家事参画が女性活躍のカギ

私たち世代の親は、お母さんが専業主婦だった家庭も多いのではないのでしょうか。自分の理想の家庭像は、自分の育ってきた環境に当てはめる傾向にあります。「夫=仕事」「妻=家事」という固定観念を無意識に持っているかもしれません。
これは、男性を責めるわけではなく、女性自身も自分で家事や育児を抱えこんでしまい、男性を家事や育児に巻き込めていない責任もあるのではないかと思います。

社会の在り方が大きく変わっているいま、自分/家庭の理想の姿・あるべき姿を描き直すことが、重要なのではないでしょうか。

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「人生もっと楽しみたい!」と別れ際に放った親友の言葉を胸に、もっと1人1人がイキイキと輝ける社会を創っていきます。

最後までお読みいただきありがとうございました!



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