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Is it meaningful?-「広告がなくなる日」②

こんにちは。
小林佳奈です。

前回に引き続き「広告がなくなる日」を読んで感じたことをまとめていきたいなと思います。

前回の記事はこちら👇

VUCAとは?

昨今、VUCA時代という言葉をよく耳にするようになりました。
VUCAとは、Volatility(不安定さ)/Uncertainity(不確実性)/Complexity(複雑性)/Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った言葉です。

「経済成長」という「大きな物語」を失い。「どうやら懸命に働き続けても、人々は幸せになれるわけではない」ことに多くの人が気づき始めています。ある程度の「物理的な豊かさ」を手にし、解決すべき「明快な課題」は見当たりません。よって「答え」らしきものはなく。「向かう先」がどこか分からない社会です。

まだまだ個人的に物欲は収まる気配がありませんが笑、衣食住に困ることのないレベルではそれなりにちゃんと生きていれば、手に入れることができます。

車、家電製品、パソコン等、新しい技術が生まれ、「もっといい生活がしたい」という物理的な豊かさにモチベートされる人の割合は少ないと感じます。

そして、同時に、日々たくさんの方々にお会いする中で、何かしらの「向かう先」を求めてもがいている人も多いように、私も感じるのです。

「意味」はモチベーションを生み出す燃料になる

この本を読みながら、「なぜメーカー出身の私が人材育成や教育に舵を切ったのか?」その理由を、まさに表現してもらえた気持ちになりました。

経営資源と言えば、「ひと・もの・かね」と三つで語られることがありました。しかし今の時代には「ひと・もの・かね・意味」という四つになったのだと実感します。VUCAと呼ばれるこの社会で、多くのビジネスは「意味」を見失いました。「何のために働くのか」その明確な答えを、ほとんどの組織が用意出来ていません。
お金やシステムで管理をするということが難しくなり、みんなが心躍るビジョン=向かう先があってこそ、人々は楽しく、イキイキと働けます。逆に、ゴールの見えないマラソンは誰にだって耐えられるものではありません。ゴール=ビジョン=意思を設定し、働くことの「意味」を生み出せるかどうか。

私が、人材育成や教育分野に携わりたいと考えた理由は、どんなに整ったインフラや、最新技術が盛り込まれた製品をつくり、それらが世の中に普及したとしても、そこにいる「人」にビジョン(ゴール)がないと、人々は豊かではないと自分自身が感じたからです。
詳しくはこちら👇

いまあるこの社会は、私たちの祖父母や両親たちが、「もっとよりよい未来を!」と信じて努力して作ってきてくださったもの。

だからこそ、いま私たちは、次の100年先に向けて、「もっとよりよい未来を」デザインして、創っていく必要があると感じています。

つづく。

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