不幸の言い訳を捨てて、幸せになろうね

肌が弱いから化粧はできない。おしゃれな化繊の服も着れない。
妊娠中だからお腹が減って完食しても仕方がない。
産後だから太っていても仕方がない。
毒親だからこんなに生きづらい性格になった。希望の職業に就けなかった。

 上記は、実際に私が大切に大切にしていた言い訳たちである。

肌が弱いのは事実かもしれない。産後にある程度ふっくらするのも自然なことだろう。
しかし、自分の弱さを武器にして不幸をことさらにアピールしてくる人って、ぶっちゃけ面倒臭い。肌が弱いことが盾になっている以上、他者は「じゃあ肌が汚くても、お化粧できなくても仕方ないね」としか言えない。産後ということが盾になっている以上、他者は「じゃあ太ってても体型崩れてても仕方ないね」としか言えない。でも、だからと言って「肌が綺麗でスリムな方が、肌が汚くてお腹が弛んでいるより美しい」という価値基準は変わらない。残酷だけど。
仕方ないからと言って、私が美しくないことには変わりがなくて、仕方ないからと言って、他者に私を大事に扱ってくれるように強要することはできない。

 肌が弱いけど、その分、肌についてたくさん調べて勉強して知識がある。洗顔の時、顔を拭く時、服を着る時、もっともっと繊細に触れるようにしたり、食べ物に気をつけたり、美容皮膚科にチャレンジしてみたり、まだまだ改善の余地はある。
 産後でお腹が弛んでるけど、貧相だった体に程よく丸みが出て良い感じの部分もある。今はYouTubeで無料の良質なエクササイズ動画がいくらでも見つかる時代。引っ込めるところをしっかり引き締めて、せっかくなら女性らしいカーヴィーボディを目指したい。
 毒親だから、同じような思考癖のある人、生きづらそうな人の気持ちが分かる。性格や考え方は、意識することで変えられる。私は幸運にも、自分の生きづらさに気づくことができたから、あとは意識して変えるだけ!

 言い訳は、不満たっぷりの自分の現状を納得するための甘い甘い蜜なのだ。心が弱っている時、頑張れない時、いっときの慰めにはなるだろう。だけど、その甘さゆえに、どんどん自分に甘くなり、だんだん言い訳が手放せなくなるのだ。言い訳は不幸とセットなのだから、言い訳し続ける限り不幸も手放せないことになる。

 良い訳を手放して自分の弱さと直接対決する勇気は、まさに幸せになる勇気なのだ。

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