いざ、肌断食に挑戦!① 23歳〜24歳頃

 前回、肌断食に出会う前のお手入れについて記事にした。今回から、私が実践してきた肌断食の内容について記録していきたい。
 結論から言うと、私はかつて肌断食に失敗、挫折している。今回の記事では、失敗、挫折してしまった第一回目の挑戦について書きたいと思う。

 私の運命を変えてくれたのは、平野卿子氏の著書「最新版 肌断食〜スキンケア、やめました〜」との出会いだった。ぶらぶらと立ち寄った古本屋で、パッと目に入ったのだ。パラパラとページをめくっただけで、私には目から鱗のエピソードばかり。慌てて購入し、貪るように読み込んだ。
 前に記事にした通り、当時、あらゆる美肌アイテムを使ったにも関わらず汚肌地獄から抜け出せなかった私は、完全に化粧品不信に陥っていたこともあり、早速その肌断食とやらにトライしてみることにしたのだった。

●その頃のお手入れ
 基本的には、平野氏が実践していた内容を真似てみることにした。
<メイク>
・下地の代わりにワセリン、オンリーミネラルのパウダーファンデーションのみ使用。
・ポイントメイク(アイシャドウ、アイブロウ、マスカラ、リップ)は、肌断食前から使っていたデパコスを使用。
<お風呂事情>
・洗顔:
「メイクをしない日は石鹸は使わなくていい」を「メイクをした日には石鹸洗顔が必要」と解釈。純石鹸ではなく、肌断食前から使っていたファンケルの洗顔を使用。ただし、石鹸を使おうが使わまいが、メイクの落ちが悪かったので、次第にベビーオイルなどを洗顔前のクレンジング代わりに使うように。
・体:
洗剤の使用は一切なし。その代わり、30分以上、41℃前後のお湯にじっくり入浴。半身浴で血行を促進する&汗をかいて老廃物を出すことが重要と信じて疑っていたなかった。(父だけは、「長風呂しすぎると余計に乾燥するよ」と忠告してくれていたが、当時は全く聞く耳を持っていなかった…とほほ)
・洗髪:
頭皮と髪には大きなトラブルを感じていなかったが、1日おきくらいに湯シャンとシャンプー&リンスを繰り返す。なお、使用するシャンプーとリンスは、肌断食前と同じ市販のもの。しかし、「最近湯シャンをしている」と公言したところ、母が頭に顔を近付けてきて、「ちょっと匂うかも…」と言ってきたので、勇気が挫かれて断念。(今から思えば、私が湯シャンをカミングアウトするまで匂おうともしてなかったくせに… それに、顔を頭皮に極々近づければ、うっすら体臭がするのはシャンプーをしている人だって同じだ。)
また、当時はロングヘアだったので、シャンプーとリンスによって得られるサラサラ感が恋しかったこともある。また、湯シャンにしろシャンプーをした日にしろ、お風呂上がりの洗い流さないトリートメントは手放せず。

●結果
 スキンケアをやめた当日は、お風呂上がりに顔も体も突っ張ってヒリヒリしていた。どうして私だけ、年頃の女の子なのに、こんな思いしなくちゃいけないんだ… と思うと、切なくて惨めで、ポロポロ泣けてきた。しかし、特にヒリつきは、1週間もすれば改善してきて、日に日に皮脂がどんどん出てこなくなったことには驚いた。私は良く肌断食レビューで見るような角栓地獄になることはなかった。(角栓すら生やせないほど肌が傷んでいたのかな、と思うが…)成果として一番大きかったのは、ギットギトだった皮脂が治ったことと、十数年苦しめられていたニキビがほとんど一掃されたことだった。
 ただし、ニキビ以外にもキメのなさ、色ムラ、慢性的な赤み、顔中に転々とする大きな毛穴たちなどなど、トラブルは相変わらず続いており、お世辞にも美肌になったとは言えない状態。また、化粧水や乳液をつけないので、化粧ノリは悪く汚肌を誤魔化す術がないのも辛かった(これに関しては、フルメイクをしていた頃から別に誤魔化せてはいなかったのだが…)。また、超絶美肌の友人たちは、こぞってデパコスのスキンケアとメイク用品を使っていたのだ。彼女たちのつるんとした美しい肌を見るたび、(皮脂の過剰分泌とニキビが治った恩恵もすっかり忘れ、)やっぱりスキンケアしたほうがいいんじゃないか…と心が揺れ動き、自分のブツブツした赤い顔が嫌になった。また、ボディの方は相変わらず乾燥で痒く、自分はアトピーだから、肌断食で回復したところでこれが限界なのか?一生耐えるしかないのか?と気持ちになった。

 結果、一年半ほど自分なりの肌断食を続けた後、とうとうビタミン化粧水(顔用)とビタミンクリーム(体用)を導入。ビタミンの塗布が、赤みと毛穴に効果があるという情報を入手したからだ。しかし、一度何かを導入してしまえば、転がり落ちるのはあっという間。赤みをごまかすコントロールカラーの下地、それを落とすための高価なクレンジング…。あんなに化粧品に苦しめられていたにも関わらず私は再び化粧品沼に落ちそうになったのだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?