Pec-ceP

当法人の概要 名称 一般社団法人 赤道で水素を作る会 所在地 静岡県熱海市熱海17…

Pec-ceP

当法人の概要 名称 一般社団法人 赤道で水素を作る会 所在地 静岡県熱海市熱海1739-34 役員 代表理事 吉田峰男 設立 2019年11月 特許権   特願2019-206731 (申請中

最近の記事

参考資料集

参考記事 資源エネルギー庁 水素を取り巻く国内外情勢と水素政策の 現状について (2022.6.23) 全国地球温暖化防止推進センター データで見る温室効果ガス排出量 WIKIPEDIA 水蒸気改質 太陽光と風力だけで進む船 Solar Journal 化石燃料なしで世界一周 再生エネルギーの可能性 ARC watching 2017.06 水素の運搬貯蔵の新しい形 美作市に日本最大のメガソーラー  2020.07 日経記事 エネルギー白書2021 資源エネル

    • 水素キャリアとしての合成メタン

      H2とCO2を原材料にニッケルを触媒とし高温高圧下でメタンガスを合成する手法は100年以上前にフランスのポール・サバティエによって発見されており、この手法はサバティエ反応と呼ばれています。 こんな回りくどい方法で自然界にいくらでもあるメタンを量産することに実用的な価値はなかったのですが、CO2排出が社会問題になった最近になって急速に注目されるようになりました。 メタン合成の化学反応は2H2+CO2→CH4+O2ですから合成の原材料にはCO2を使います。 燃焼時の化学反応はCH

      • フロートの構造と機能

        フロートの敷設場所 幅20~30㎞とされる太平洋赤道反流(以下:反流)の南北境界、つまり北赤道海流や南赤道海流に近く、反流の下200~300mには沈降した南北赤道海流が西方向に流れているところを選びます。反流は太平洋赤道の西端で盛り上がった水面がなだらかに東に向かって流れ落ちる現象だと言えますから、反流の南北両端では流速が非常に遅くなります。 この立地条件、すなわち反流の水面下に逆方向に流れる海流が存在し、かつ反流の流速が緩やかであるところがフロートの敷設場所になります。  

        • フロートの構造と設備

          フロートの本体が持つ主な機能はソーラーパネルによる発電と、得られた電力をH2に変換するための電気分解、そしてメタンを生産させるのに必要なH2とCO2の貯蔵設備ですが、莫大な自然再生エネルギーの生産を事業計画化するにあたっては、ほぼゼロコストで利用できるエネルギーを利用して事業そのものを多角化し、全体のコストダウンを図らなければなりません。このページではフロートを最大利用するための設備群のアウトラインを紹介させていただきます。それぞれの設備の構想の説明については別ページにリンク

        参考資料集

          貯留したCO2の利用法あれこれ

          別ページで述べているように陸上で排出されたCO2を回収し、赤道反流上にあるフロートと港をシャトルする合成メタンタンカーやアンモニアタンカーにドライアイスまたは液化した状態で運び、フロート下面に設置するエアバッグで水中貯留する方法は、今いろいろ言われている他のCO2回収・貯留方法ー例えば地中貯留などーに比べて簡単至極であり、コスト面でも環境負荷の面でも圧倒的に優れた方法です。それに何と言ってもCO2を水中貯留すればほとんど無尽蔵に貯留できますから、大量に排出されるCO2の行先と

          貯留したCO2の利用法あれこれ

          「海水」の電気分解でできること

          赤道反流上のフロートではほぼ無料かつ無尽蔵な電力が得られますから、陸上で電気代や敷地代を計算に入れていたらまったく成り立たないCO2のリサイクル事業が可能になります。そのいくつかは他のページで紹介していますが、このページではフロートの周り一面にある「海水」の電気分解をCO2リサイクルに利用する方法について説明させてもらいます。 フロートでは海水の塩分などを取り除き淡水を作り、それを電気分解して水素H2を作ります。フロート上であれば太陽熱を利用して海水から蒸留水を作るのに費用

          「海水」の電気分解でできること

          合成メタンとアンモニアの比較

          日本政府は次世代の再生エネルギーである水素H2の保存・運搬・熱源とするいわゆる水素キャリアとしてアンモニアNH3を利用することを宣言しています。水素をそのまま-250℃に冷却し保存・運搬・熱源とする方法は生産規模やコストの点でエネルギー源の主流にするのは非現実的だからです。H2をH2のまま大量に使わなければならないシーンは宇宙ロケットや大型ミサイルの噴射燃料くらいしかありません。溶鉱炉でFe2O3やFeOといった酸化物を還元するのに大量にH2を使う現場でも液体水素をタンクロー

          合成メタンとアンモニアの比較

          工場船&補給船とは何か?

          Pec-cePの活動を一言で表現すれば「太平洋赤道反流に巨大なフロートを浮かべ、そこに無料・無尽蔵に存在する太陽光や海水や大気中のCO2を利用して一大エネルギー基地を作る」ということになると思いますが、一連の説明の中に「工場船」という言葉が頻繁に出てきますので、ここでは私達がイメージする工場船とは何かをざっくりと説明させていただきます。 「工場船」とは捕鯨船のように船内に工場機能を持った船舶のことですが、このプロジェクトで言う「工場船」はそんな一般のイメージとは若干異なり、

          工場船&補給船とは何か?

          フロートの多目的利用4.水素化マグネシウム製造に供する金属マグネシウムの海水からの製造

          水素マグネシウムは水素吸蔵金属としてすでに利用されていますが、非常に面白い手品のような性質を持った物質です。 水素マグネシウムMgH2は高温高圧下で金属マグネシウムに水素を吸蔵させて作ります。マグネシウムは非常に軽い金属で、原子番号は12で原子量は24ですから、MgH2は中に重量比で2/26(7.7%)の水素を含有します。この含有率は決して高くはありませんが、H2を取り出す時に水を加えると下記化学反応が起こります。 MgH2 + 2・H2O → Mg(OH)2 + 2・H2

          フロートの多目的利用4.水素化マグネシウム製造に供する金属マグネシウムの海水からの製造

          太平洋赤道反流の概観

          広大な太平洋の中央、赤道付近には北赤道海流と南赤道海流という二つの大きな海流がアメリカ大陸からミンダナオ海に向けて流れています。北赤道海流は太平洋の西端で陸地に遮られて北方に向きを変え、日本近海で「黒潮」と呼ばれる暖流になり、アメリカ西海岸に戻り南に進んでまた北赤道海流となります。 ところで、南北の赤道海流は赤道付近では東から西に流れているのですが、その二つの潮流の間に逆方向、つまり西から東に流れる海流があります。これが赤道反流(Equatorial counter cur

          太平洋赤道反流の概観

          反流上でのフロートのコントロール

          赤道反流にフロートを浮かべ、そこで得られる太陽光や太陽熱エネルギーからH2を作り、すでに投稿をしているような二次製品を作ることは現在実用されている産業技術を大規模化すればすべて可能である(可能な企画しか掲載していない)と考えられますが、このプロジェクトの具体化のためには一点だけ、「赤道反流上に浮遊するフロートをどのようにコントロールするか?」という重要課題を解決しなければなりません。 この問題の解決の見込みがなければ、本稿で述べるすべての構想は画餅に帰してしまいます。 「赤

          反流上でのフロートのコントロール

          <フロートの多目的利用2>海洋植物性海藻(プランクトン)をフロートで大量増殖させ、その際の炭酸同化作用により、貯留中のCO2を炭素に固定する。

          本文中アンダーラインを引いてあるところは出典を明らかにしたり、詳細な内容や関連事項の説明をするために外部にリンクしていることを示しています。ご利用ください。 フロートに貯留されるCO2の再利用法としては主に再生メタンの生産が予定されていますが、それ以外の利用法もあればそれも加えるにこしたことはありません。再利用すべきCO2は無限にあります。 その中で構想されているのは海藻の炭酸同化作用と炭素固定です。植物プランクトンの養殖などはCO2の処理規模としては非常に小さく感じられ

          <フロートの多目的利用2>海洋植物性海藻(プランクトン)をフロートで大量増殖させ、その際の炭酸同化作用により、貯留中のCO2を炭素に固定する。

          仕事依頼(原稿のリライト&イラストなどの制作)

          私達ではこのNOTEに投稿している原稿をもとに日中英文のホームページを制作する予定です。ホームページは二種類とし、一応知識層と呼べるかと思える方を対象にし、Pec-cePの内容と投資までをテーマとしたメインのサイト、もう一つは主に中学高校の教科書を薄っすらと憶えていれば理解できる平易な内容で構想を説明する、事業計画や投資への言及は省略した、言ってみれば「啓蒙版」です。こちらは学生諸君だけではなく科学とは日頃接しないけれど好奇心を失っていない社会人の方々に興味を持って読んでいた

          仕事依頼(原稿のリライト&イラストなどの制作)

          フロートの多目的利用1.赤道反流フロートを利用した10億㌧ 単位のCO2水中貯蔵と再利用

          本文中アンダーラインを引いてあるところは出典を明らかにしたり、詳細な内容や関連事項の説明をするために外部にリンクしていることを示しています。ご利用ください。 《日経2020.11.11より引用》                     欧州連合(EU)が19年に先行して2050年実質ゼロの目標を打ち出し、現在は120以上の国・地域が賛同している。日本も追いかける形で10月、菅義偉首相が同様の目標を表明した。米国大統領選で当選を確実にしたバイデン氏も同様の目標を掲げる。世界最

          フロートの多目的利用1.赤道反流フロートを利用した10億㌧ 単位のCO2水中貯蔵と再利用

          赤道反流上フロートのコンビナート化

          本文中アンダーラインを引いてあるところは出典を明らかにしたり、詳細な内容や関連事項の説明をするために外部にリンクしていることを示しています。ご利用ください。 赤道反流上の300㎞×20㎞(6,000km2 ※茨城県の面積とほぼ同じ)という広大な面積を想定するフロートには太陽光発電やH2製造だけでない多くの利用法があり、それらの利用法を相互に連携させることで、フロートの機能を効率化すると共に多くの可能性が生まれます。                              

          赤道反流上フロートのコンビナート化

          発電燃料としてのアンモニア

          アンモニアを発電燃料として利用する構想は2050年の脱炭素政策にも記載されているものです。具体的には再生エネルギーで水の電気分解を行い、生成したH2を原料にハーバーボッシュ法(あるいは高温・高圧を必要としない新開発の技術)でアンモニアNH3を大量生産するというもので、アンモニアはCを含まないので燃焼させてもCO2を排出しないところが脱炭素政策に期待されている所以です。                         政府 資源調達「脱炭素」柱に - Yahoo!ニュース  

          発電燃料としてのアンモニア