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小糠雨 けむる新緑 伊勢の森

夜行バスに乗り、一路伊勢へ。

昔、同じように夜行バスで伊勢へ行った経験があったし、交通費節約のためにとった策だった。しかし、あのころと違って一向に眠れないし、一夜明けて到着するころには体のあちこちが痛くてボロボロ。これが老いかと実感する。そんな状態の私も、早朝の森に一歩踏み出せば、静謐な空気に包まれ、若葉の瑞々しい清らかさに胸を打たれ、安らいでいくのだった。

外宮入り口
聞こえてくるのは鳥のさえずりとカエルの合唱
最初にお参りするのはいつもここ
抱えきれないほどの立派な大木は長い歴史そのもの
細胞にしみわたる青葉の色
生まれたては心を震わせる
緑のコントラスト
山笑う