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eiroku
『読みたいことを、書けばいい。』
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田中泰延さんは同い年。だから何? と言われるだろうけれど『会って、話すこと。』を先に読んでファンになった私としては「そうなんだ〜」と最初に嬉しく思ったので書いておく。
つまらない人間とはなにか。それは自分の内面を語る人である。少しでもおもしろく感じる人というのは、その人の外部にあることを語っているのである。
あーーーーーッ。
この本の読書中に一番ギクリとした文章。自分の内面…嬉々として語ってるかもしれない。無意識に。そもそもこの感想がそうではないだろうか。
こんな風に耳が痛いことも書いてあるが、責められている気はしない。今、それを知ることが出来て良かったという気持ちが先に来る。
「わたしが愛した部分を、全力で伝える」という気持ちで書く必要があるのだ。
そんなにたくさん田中さんの書いたものを読んだわけではないが、だから田中さんの書く文章はいつも楽しいのかと心から納得する。
後半になればなるほど、なにこの心が湧き上がってくる感じ。これを読むために読み進んできたのかと思えるような、”書くこと”の真髄を語る箇所が後半にあって、私は何度も繰り返し読んだ。
まだ読んだことない人、これから読む人は、この感動を初めて味わうチャンスを手にしていると思うだけでちょっと羨ましいぐらいである。
文章術の本としては一風変わっているが、読みやすく本質が掴みやすい。書くことに迷った時のためにすぐに取り出せるよう本棚にしまっておこう。
あぁ、また起承転結を無視して書いてしまった。。。