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秋だ!学びだ!-多様な生き方・働き方を学ぼう-大阪大学「現代キャリアデザイン論II」公開授業

関西大学社会学部松下ゼミの山本です。先日私は


株式会社オカムラさんが運営する
bee『WORK MILL』プロジェクトの一つである

12月7日(月) 16:50~18:20 開催
『秋だ!学びだ!多様な生き方・働き方を学ぼう 大阪大学「現代キャリアデザイン論II」公開授業』

『個人と組織の独自性–独自性を強みと捉え、存在意義を拡大する–』

というテーマのセッションに2度目の参加をさせて頂きました!


◆今回のゲストスピーカーは

株式会社ウエダ本社 代表取締役社長 岡村充泰さん

です!THE社長さんのような雰囲気で勝手に少し緊張していましたが、私のような一学生がお話を聞くことはなかなか難しい方だと思い、どんな生き方・働き方のお話が聞けるのだろうとワクワクしていました。

簡単に岡村さんのプロフィールをお伝えします。

・1963年8月30日 京都府京都市生まれ
株式会社ウエダ本社;オフィスを通して世の中の課題に向き合い、日本のオフィスを変革し、日本人の仕事観を変革していくことを目指す


***

◆4つのキャリア

次に、プロフィールにも繋がる今までのキャリア形成、働き方についてお話してくださいました。

①会社勤めは繊維商社
②30歳で独立!
③家業継承
④IT企業の役員

一つずつ見ていきましょう。

①会社勤めは繊維商社
ヤングレディース向けの企画・営業からキャリアをスタートさせた岡村さん。仕事をする中で私語や雑談から新しいアイデアが生まれ、新規事業に繋がることを体感したといいます。しかし一般的な会社自体は私語厳禁という風潮で、「私事(プライベート)or仕事(ワーク)」というジレンマに陥ったそうです。

②30歳で独立!
そして決して仕事をしたくなくなった訳ではなく、一生働いていたいからこそ1人でもやっていくという人生設計をしたのが30歳。「他にはないビジネスを!」との想いで独自性が最大化した瞬間だったのではと思います。また元々海外が好きというのもありワーケーションなどを実践され、そうした自律した働き方をしていた岡村さんだからこそ、即行動が出来たのではないでしょうか。

③家業継承
はじめは非常勤の取締役として働いており、倒産寸前である会社を目の当たりにし、やらざるを得ないという状況に。会社が潰れる=社員の破綻を実感したことで自分の為の人生から他人(社員)の為の人生へ考えが変わったそうです。社員と社員の家族や取引先の方の人生も全て背負う覚悟をそこで決めたといいます。
→単に「家業を継ぐ」ことはあっても「倒産前の家業」を継ぐ、これもなかなか経験できないことだと思いました。

④IT企業の役員
そしてウエダ本社の引き継ぎの際(35.6歳)に誘われていたのがとあるIT企業の役員のお話です。IT分野はよく分からないとずっと断っていたが"ウエダ本社のため"に何か取り入れなければと役員というキャリアにも挑戦。そこから「ウエダ本社(旧ビジネス)✖️IT企業(夢とネタ)」が形成され今に至ります。
→自社の取締役とほかのIT企業の役員という違う業界の二足の草鞋を履くことも簡単に経験できることではありませんよね。

◆今の性格につながる4つのこと

次に、人格形成というテーマで生き方についてお話してくださいました。

①小学一年生 上辺だけの話が大嫌い
②小学二年生 権威・階層への反発
③中学三年生 ヤンキーとの出会い
④虫を見て考えたこと

タイトルだけを見ても何のことかわからないと思うので、一つずつお話していきます!

① 小学一年生 上辺だけの話が大嫌い
ー「もう、喋りません」とは言えなかったー

当時通っていた小学校ではホームルームなどでも騒がしくしていると教室の後ろに立たされることがあったそうで、岡村さんも𠮟られたことがあった。そして先生は毎回「もううるさくせえへんな?喋らへんな?」と念を押しますが、岡村さんは心の中で「絶対喋るに決まってるやろ!」と反発していた。つまりうわべだけ良くするのが嫌いで、京都人でありながら京都に戻ってきた頃は京都までも嫌いだったときっぱり。

②小学二年生 権威・階層への反発

「人間は皆平等で、総理大臣も社長も偉いのではなく、立場が違うだけなんです」

という話に衝撃を受けたといいます。家に帰り父親にさっそく権威・階層への反発を感じた話をすると「社長は責任が重いから偉いんや」と言われ、父親とは考えが違うなと思ったとも…。→小学生で親と考えが違うと思えること自体が早くから人格が確立されているなと思いました。私は小学生の頃は全然親にすがりいていたので考えが確立していることが素直にすごいと感じました。

③中学三年生 ヤンキーとの出会い

いわゆる優等生だった岡村さんはほとんど関わったことのないヤンキーに関わるようになって、本当に強い人は良い奴が多いと感銘を受けたといいます。そこから非行に走っている人でも、誰か一人でも自分をわかってくれる人がいれば全然違うのにという思いを持ったという。それは人の見方(評価)への反発となり、人の目は気にしないという強さにも通ずるようになった。

④虫を見て考えたこと

これも少し遡り小学生の頃、小さい虫を見て岡村さんは「何でこいつら生きてるんやろ?」「プチ!ってやったら死ぬのに、意味ないやん」と思ったといいます。しかし逆に地球から人間を見たら地球も自分と同じことを考えるのではないかと気づく。答えは虫も人間も「生きてることに意味があるんや!!」と腹落ちし、この考えが人生上の発想の源になっている。→ここでも小学生の頃から存在意義についてグローバルな視点を持っていらっしゃることに驚きました。

岡村さんからのメッセージ

「成功かどうかなんて最後まで分からないから、ゴールはできるだけ先に」

岡村さんは「死ぬこともゴールじゃないかもしれない、だって死後の世界がある可能性もある」と仰っていました。私の立場で言うと、"目先の就職がゴールだとは思わないようにする"ということだと思います。受験でも同じです。

「想定したことではないことが起こるけど、後々色々な事が繋がってくる」

経験したもん勝ち!そして経験した事は点と点が繋がるようになってくるそうです。関係のないことだと思うかもしれない…しかし全ての経験が繋がっていく感覚は岡村さんのように様々なことに挑戦したり経験してこそ得られるものだと思いました。

「やりたい事がないのは当たり前です」

この言葉に安心させられた学生は多いのではないでしょうか。

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感想
今回の生き方・働き方を学ぶ中でのキーワードは「挑戦」「反発」「存在意義」だと思います。岡村さんの幼い頃から日常の些細なことに注視し、考えや芯を曲げない姿が思い浮かんだからです。自分の中にある定規に毎回向き合い、様々な人との出会いを通して磨いている。「何事にも挑戦し、困難にぶつかっても意義を問い直し反骨精神で進み続ける」これが岡村さんの独自性を強みとした生き方ではないでしょうか。とにかくかっこいい生き方だと思いますし、多くの経験値があるからこそ説得力もあり、人がついていきたくなるのではと思います。私が描く将来の理想像には経験値が必要なので岡村さんのような生き方を実践してみようと強く思いました。

今回のイラストはこちらです!



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