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12月議会一般質問 その1

12月議会の一般質問で取り上げたのは「高齢者の介護施設と住まい」の話題。

関心を持ったきっかけは一人のおばあちゃん。
そのおばあちゃん、自らが練り上げた「高齢者向けシェアハウス」のプランについて津和野町の地域包括支援センターの職員さんと私に熱心にプレゼンしてくださいました。

高齢者が20人ぐらい入居できて、個室で、食事提供はあって、入居の人以外とも交流できる共有スペースがあって、若者の入居もOKで公営で、入居費は安くてetc…..と、あったらいいとは思うけどなかなかに壮大なプランで、なかなかすぐにそれ・・・という感じでした。

が、このおばあちゃんのプレゼンの中で私がハッとしたことは
「この事業は介護保険を使ってやりたいのではない。できるだけ介護保険を使わないためにする事業なんだ」
「人と住むことで交流が生まれ介護予防につながるし、多少の支援が必要になっても入居で助け合うことでカバーできると思う」
「介護保険を使う人を減らさないと、介護保険料がどんどん上がって大変になる。もちろん必要な人にはしっかり使ってもらいたいから、そのためにできることを考えている」
という説明でした。
このおばあちゃんも80代。今は介護の必要なんて全くない元気な方だけど、年齢的には当事者である方からのこの意見は大切にすべきだと感じました。

その後もおばあちゃんも交えて「高齢者向けシェアハウス」の話し合いを重ねるものの、そんな壮大なプランがすぐに実現するハズもなく、堂々巡りのようになりかけていたところ、おばあちゃんの友人の提案で「お試しシェアハウス」をすることに。病院近くの空いている医療従事者住宅を使って、おばあちゃん、おばあちゃんの友人2名と障がいのある娘さんの計4名で2泊3日を過ごす企画を実施しました。

結果、めちゃめちゃ楽しく良い時間を過ごしたとのこと。
シェアハウスも必要かもだけど、普段のサロン事業のお泊まりバージョン「お泊まりサロン事業」ってありなんじゃないかという思わぬ発見もありました。

「こんな施設あったらいいな〜」「こんな事業すべきでは?」という理想はいくらでも言えるし、その理想は正しかったりもするんだけど、それを実現するためにはどうすればいいのか?
このおばあちゃんは理想を描いて伝えるだけでなく、実践という一歩を踏み出されました。
じゃあ、私は議員の立場でできることは何か?と考えた時に、まずは津和野町の高齢者や介護保険を取り巻く現状を役場にも町民の皆さんにも知ってもらって考えてもらう機会を作ることが必要だと感じて一般質問のテーマにすることにしました。

そんなこんなの前置きが長くなりましたが、その2で具体的な質問と回答を書こうと思います。

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