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朝礼のスピーチは何のため?

朝礼での1分間スピーチ。自分の担当日がくるのが苦痛です。「この話題をこんな風に言おう。」と決めていても、いざ話し始めるとカードがシャッフルされるように順番がぐちゃぐちゃになってしまいます。

人のスピーチを聞くのは好きです。特に好きなのは、その人の意外な一面や人となりが見える話。たとえ流暢でなくても、聞いた後に心に残るのです。

でも、そもそもなぜ朝礼でスピーチの文化があるのでしょうか。ネットで検索してみたら『朝礼スピーチはビジネスパーソンが伝える力を磨くため』とありました。

…ぐうの音も出ません。伝える力は磨きたいです。でも正直な話、無くなってくれたら心底嬉しい。

嘆いても、朝礼スピーチのある会社にいる限りは自分の当番が回ってきます。せめてもの救いとして、朝礼のスピーチから得られる副産物を考えてみました。

まずは「私はこういう事が好きでこんな事を考えてますよ。」と朝礼で話すことで、今まで接触のない人と会話をするきっかけが生まれます。
他部署でも「実は同じ趣味嗜好を持ってました!」という人同士を結びつけたり、「そういえばその分野に詳しい人知ってますよ!」といった具合に色んなところに化学反応が起きていく。ちょっとした自己開示をすることで数珠繋ぎのように、思わぬ情報とか縁がやってくる確率が増える。そんな感じでしょうか。

そして、小さな雑談が増えてお互いの人となりが見えてくると、仕事上のコミュニケーションも取りやすくなる…かもしれません。

振り返ると、雑談・日頃の小さなコミュニケーションの蓄積=信頼・人間的魅力を形成する一要素だなぁと思います。

昔、スピーチが上手な先輩に「人前で話すの緊張しないんですか?」と聞いたことがあります。「緊張しないわけないじゃん。できれば朝礼のスピーチなんてやりたくないよ!」と意外な言葉が返ってきました。
ネットの検索予測で『朝礼 スピーチ 嫌』『朝礼 スピーチ 廃止』の文字を見ると、憂鬱を抱えている同志は日本各地にいるんだろうなぁと思いました。

また来月のスピーチも憂鬱ですが、失敗しないように話すという意識から、流暢でなくても、なんだか心に残る話をするにフォーカスしてやってみようと思います。



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