Negicco、ファッション通信感ある
小西康陽、西寺郷太、田島貴男はじめ錚々たるアーティストに愛される、from渋谷to新潟な3人組アイドルNegiccoの8月にでたマキシシングル「午前0時のシンパシー」が嬉しい10 inchアナログ・シングル化されました。
ドラマ「タリオ 復讐代行の2人」のサントラもよかった一十三十一によるタイトル曲、トリッピーなリズム使いが新境地のSneakers!!!ももちろんいいけれどインディーポップ・ファンにとっては断然「さかさま」でしょう。
「さかさま」は満を持して感あるVENUS PETERの沖野俊太郎作詞作曲。VENUS PETERは渋谷系のころ活躍したバンドで、90年代前半にテレビ東京の番組「ファッション通信」のオープニング曲EVERY PLANETS SONが有名です。この曲はインディー~ギターポップ系のパーティーでの大定番でもありました。わからないティーンのみなさんはお父さんお母さんに尋ねてみてください。
「さかさま」はそのころと変わらぬ沖野節。胸締め付けられる切ないメロディー、シェイクするリズム、それにサビがシューゲイザー・ギターやホーンを重ねて徐々に分厚い音になっていくところなんかたまりません。僕がもし10代なら、この曲が流れたらクラブで泣きながら踊っていたと思います。
もちろん、こんなUKインディー・マナーの楽曲をばっちりアイドル・ポップとして仕上げるNegiccoの3人の凄さも言わずもがなですが。
当時のアルバムはもちろん、沖野さんのSHUNTARO OKINO名義でのソロ、復活後のVENUS PETERの楽曲も素晴らしく、数年前からツイッターで一人で絶賛していました。
特に18年にリリースされた全曲英詩のソロアルバムTHE SPARKは現在の海外のインディーポップ勢にも引けを取らない、若いインディーキッズにも聴いてもらいたい名盤。ちゃんとアナログ切ってくれる心意気も嬉しかったです。
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