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1次資料とアートは似ている【副業ライティングで月38万円②】

アートを理解する通史的な素養は持ち合わせていないものの、アートを鑑賞すること自体は好きです。
当時の生活風俗、積み上げられてきた人々の営みや叡智を垣間見、自分なりの感想を気の赴くままに感じ取れるのが何よりも解放的に感じます。

同じ理由で、1次資料である論文や統計を見るのも嫌いではありません。
しかしライティングを始めてからというもの、この気持ちがだんだんと翳ってきてしまいました。
通底する背景は同じにもかかわらず、なぜ1次資料を見るのが苦しいのか。

アートと1次資料の間に大きく横たわる苦難の根源。
ちゃんと1次資料にあたるのが大変な理由。


それこそが“自分の意図を介在させてはならぬこと”であり、透明な自己を求められる点でした。



ちゃんとした1次資料にあたるのマジ大変

どうも、ピーナッツ無印です。
前回の自己紹介に引き続き、ライティングで月38万円を稼いだ話をしていきます。

①はこちらからどうぞ


ちゃんとした1次資料、みなさん大好きですよね?
私の中での好き度ランキングではスナップエンドウに次ぐ順位に位置するほど好きです。

省庁が出している統計調査、学術機関から出される論文、民間のシンクタンクから出される報告。
どんな分野の資料であれ、それを通して見える景色は真新しいものが多く、作成者の血のにじむような努力には頭が下がります。

しかしライティングを始めると1次資料は何も変わらないのに、話だけが変わってきます。
それはなぜか?

理由は簡単です。
ライティングをするときは、1次資料の発する趣旨や意図を誤たずに記事に落とし込む必要があるためです。

新約聖書のマタイたれ

執筆する記事の性質にもよりますが、たとえば金融系、税金周りの記事を書くとしましょう。
ふるさと納税で住民税を返礼品に変えられる錬金術であったり、生前贈与がどれくらい規制が厳しくなったかであったり、みたいなやつです。

このとき、記事に求められるのは厳密さです。
なぜ住民税がシャインマスカットになるのか、おとんがくれるお金はいつから貰っておいたらいいのか、税率や年数などの条件こそがキモとなるため、ここを誤っては記事の意味そのものが揺らいでしまいます。

ましてや「国税庁は5自治体までワンストップ特例が適用できると言っていますが、私は18までいけると思っています」は通用しません。
まさに「それってあなたの感想ですよね?」状態。
というかウソです。夢野幻太郎です。

ちゃんとした記事を書くときは、1次資料が述べる内容を正確に、しかし読者に伝わるように伝える力が重要なのです。

ライターは一次資料の触媒であり、法廷における速記者であり、福音書を起こすマタイである。

ふわふわした感想を持つことが呼吸より得意な私にとって、これはなかなかの苦痛でした。

Ad Astra

私の前に現れた大きな壁。
それをどう乗り越えたのか?

答えは簡単、精神論です。
とりあえず頑張って、頑張りました。以上。

身もふたもないですが、やってるうちに慣れました。
だいたい3つくらい記事を書いたら英語の論文からもしっかりと要点を抜き出し、正確に記事に反映できるようになったのです。

私が担当していたのは健康系のオウンドメディアの記事でしたが、その中で各種成分の効能や悪影響を調べる必要があり、そこで英語論文をひたすら引く執筆生活でした。

1次資料にしっかりとあたり、記事を書き、レビューを受け、修正する。
このサイクルと執筆初期に出会えたのは僥倖だったのは間違いありません。

「いやいや、アンタ英語論文読めるくらいちゃんとした学力持ってるのはズルいわい」

そう思った人もいるでしょう。
もちろん私はゴリゴリに英語も読め、TOEIC1082点を取り、36か国語を操る不世出の天才です。

ですが執筆にはこの能力を使っていません。
テクノロジーの実力を測る名目でGoogle翻訳やDeepLを用いていますが、彼らもなかなか優秀のようです。

もちろん私には及びませんがね。

ウソです。班目獏です。
ありがとうGoogle翻訳、ありがとうDeepL。
これからもよろしくお願いします。

まとめ

あさぎりゲンに彼女はいるのか?について、迫ってみましたが、いかがでしたでしょうか?
結論として、あさぎりゲンに彼女がいるかどうかは分かりませんでしたが、あれだけ素敵な人なら彼女がいても不思議ではありませんよね。




世に蔓延る悪辣なWeb記事を模したまとめもそろそろ終盤です。
ライティングで38万円を稼いだ第1の秘訣は、『とりあえず頑張る』ことでした。
当初私は3,000字の記事を書くにも2日~3日もかかっており、しんどい思いをしていた気がします。

しかし苦しいながらもとりあえず手を動かし、自分なりにできる量をこなしていく。

アートもライティングも、最後は自分との戦いになる、ということですね。
よくわかりませんがこれで冒頭の伏線を回収できたこととします。
石は投げないでください。


次回は”抜け出せ!恐竜の楽園(クラウドソーシング)”をお送りします。
楽しみに待っててくれよな!

お次はこちら。


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