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撃ち落とされたエイズの巨星

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■シーマ・ヤスミン/著,鴨志田恵/翻訳 ■2019年11月25日発行 ■HIVを地上から一掃したいーーMH17便撃墜事件で急逝したIAS元会長ユップ・ランゲ博士.死に至る病をコン… もっと読む
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(終了しました)唐突な終止符を迎えた知られざる偉人〜『撃ち落とされたエイズの巨星』 第1章 終焉を【期間限定公開】

(9/1更新)第1章 終焉の期間限定公開は2020年8月31日をもって終了しました。 ・ ・ ・ 下記より「オラニエ妃による序文」と「『撃ち落とされたエイズの巨星』が生まれたいきさつ」を試し読みいただけます。

『撃ち落とされたエイズの巨星』が生まれたいきさつ(後編)【無料公開】

『撃ち落とされたエイズの巨星』(2019年11月25日発行)の発行を記念して、本書の“この本が生まれたいきさつ”を公開します。著者のシーマ・ヤスミン氏がユップ・ランゲ博士の生涯を綴るにいたったいきさつとその想いが語られています。 ・ ・ ・(前編を読んでいない方は、まずはこちらの記事からご覧ください。) ・ ・ ・  マレーシア航空MH17便のユップのとなりの席には、ジャクリン・ファン・トンヘレンが座っていた。ユップの人生、恋愛、エイズとの闘い、そのすべてにおいて、彼の

『撃ち落とされたエイズの巨星』が生まれたいきさつ(前編)【無料公開】

『撃ち落とされたエイズの巨星』(2019年11月25日発行)の発行を記念して、本書中の、“この本が生まれたいきさつ”を公開します。著者のシーマ・ヤスミン氏がユップ・ランゲ博士の生涯を綴るにいたったいきさつとその想いが語られています。 ・ ・ ・この本が生まれたいきさつ  ユップ・ランゲと初めて会ったのは、私が17歳で理想に燃えていたときだった。彼は背が高く、見るからに立派な人という感じだった。ロンドンのある会議場で、ノートを手に演台から離れ、白髪まじりの短い髪をさっとなでた

12月1日

12月1日。この日はなんの日か知っていますか? ①映画の日  「アナ雪2」見に行こう! ②デジタル放送の日  地デジ放送から13年経つのか....。アナログ放送には戻れないなぁ。 ③手帳の日  あ、来年の手帳まだ買ったなかった。早く買わないと。 すべて12月1日の記念日ではありますが、いずれも日本だけのできごと。 全世界共通の記念日として、 「世界エイズデー」 が定められています。 世界各国はもちろん、日本全国でもいろいろな啓発活動が開かれます。 例えば以下のとおり

『撃ち落とされたエイズの巨星』の序文を試し読み【無料公開】

ウイルス感染症の1つAIDSに立ち向かった、知られざる偉人、ユップ・ランゲ博士。死刑宣告に等しかったHIV感染を大きく変えていった科学者1人と言われています。 国際エイズ学会元会長、ファーマアクセス財団理事長など、ユップの肩書はたくさんありますが、そのなかにはオランダにある、貧困関連感染症センターを前身とするアムステルダム・インスティチュート・フォー・グローバルヘルス・アンド・デベロップメント(AIGHD)という研究機関の科学最高責任者も含まれます。その名誉所長にして、故オラ