北国

「真っ白い雪がすき
白い雪は汚いもの全てを覆い尽くす気がするから」

窓の外は吹雪いていて
私はそれをひっそりと眺めている。

今日の授業はサボってしまおうか。
雪の日に大学まで歩くと30分はかかる。
こっちの雪はパウダースノーだから、
傘は刺さなくてもいいけど、
雪道は滑ってしまうからゆっくり歩かなければならない。

今日は授業をサボって
札駅の喫茶店で本を読むことにした

アルバイトまでたっぷり3時間もある

あったかいコーヒーと
チョコレートケーキを頼もう

何か一つのぬくもりを私はいつまでも探している
雪の日に1人で家にいるのは辛いのだ

寂しささえもこの白い雪が覆い尽くしてくれないだろうか。


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