peach

まぁるいわたしが、トガりつづけて生きていく。

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まぁるいわたしが、トガりつづけて生きていく。

最近の記事

揺れる金魚

箸先で 残った米粒 拾い上げ 米のサイズで口開ける 君が愛おしい夕餉

    • 水面に見える

      画面ひび割れに重ねた さくらのシール スマホで撮れない もどかしさ

      • 宇宙からの侵略

        今日の夕方、空が黄色くなるのをはじめて見た。 地面にポツポツと雨の跡があるのに、雨のにおいがしなくて、 あ、地球おわった、と思った。

        • 夏だから

          新聞閲覧席で 意地でも帽子を脱がないおじいさん ずらり

        揺れる金魚

          とびらをあける

          夏には 冬のことを思い出せなくて 冬には 夏のことを思い出せない

          とびらをあける

          アンジー

          「自分の価値観を押し付けてるんじゃない?」 って言ってるわたしが一番、 自分の価値観を 押し付けてる

          アンジー

          さぐる

          相手の年齢を知りたければ、 笑点の話をすればいい。

          ゆめで もし 会えたら

          誰もが経験したことがあるのではないか。 えっ?と思う異性とラブラブ〜なひとときを過ごす夢。 わたしは勝手にロマンスドリームと呼んでいる、というか今勝手に名付けることにした。 ネーミングセンスがダサいことは置いておいて、誰もがきっと経験したことがある夢。 彼氏とかいつも思ってる人とか気になってる人とかでなく、何とも思ってない人が出てくるのがロマンスドリームの特徴である。 わたしの場合、芸能人であることが多い。普段何とも思ってない人が夢に出てくる。そしてわたしをぐいぐい誘惑して

          ゆめで もし 会えたら

          スマホVSわたし(最終決戦

          過去の記事で、わたしのスマホが壊れかけており、ひそかにスマホが持ち主に反抗している話を何度か投稿してきたが、また事件が起きた。 なんと、見事にスマホを便器の中に水没させてしまった。 すぐに手を突っ込みスマホを引き上げたが、それから3分ほどスマホケースを外して、水浴びをするかのごとくジャブジャブと洗い続けた。 このスマホは水耐性があると聞いていたので、平気でジャブジャブしていたが、水から引き上げた後、明らかにラジオの音量が小さくなった。音量マックスにしても、いつもの5分の1ほ

          スマホVSわたし(最終決戦

          鏡の中の、くるま

          前にどんな車がいるか気になる。 どうしてかというと、その車はわたしの車を映す鏡だから。 黒色の車ならアタリ。トランクドアがフラットなら尚よい。 でも、少し膨らんだドアもまたよい。 肉眼では見られない、少しゆがんだわたしの車が愛おしい。 急ぎでなかったら、しばらく追尾しそうになるのが鏡面のトレーラー。あれこそまさに鏡。 それでいながら絶妙に魚眼レンズのように見える仕様になっており、ヘッドライトがクリクリッとして見える。ちいかわみたい。 信号待ちのあいだ、ニヤニヤが止まらない

          鏡の中の、くるま

          これ

          これ、 髪の毛だと思って手ではらった人、 今までで何人いるんだろう。

          からすのパーティ

          わたしが悪いんです。 うっかりゴミ袋を外に出しっぱなしだったわたしが悪いんです。 空気でぱんぱんに膨らんだゴミ袋は無惨にもペチャンコになっていた。 ゴミ袋には人間の手のひら大ほどの穴が開けられており、そこから色とりどりの紙屑が引きずり出されていた。 あまりのカラフルさにパーティ後の紙吹雪を思い起こしていた。 犯人は、アイツだ。アイツしかいない。 カ、ラ、ス。 早朝5時に見かけた、あのときのカラスなのか… わたしがアイツの道路ど真ん中での食事を邪魔したことへの復讐なのか…

          からすのパーティ

          耳できく

          耳掃除がすき。 耳掃除がすきなあまり、掃除するのをグッとこらえて何日か後にまとめて掃除するのがこれまたすき。 テレビショッピングのごっそり溜まった汚れを一気に綺麗にする感覚に似ている。あの感覚がすき。 何がすきって、耳掃除するときに音がすき。 最近はもっぱら綿棒派で、壁の汚れをモップでこそぎ落とす感覚がすき。 そのときにジャキジャキジャキって音がする。 おそらく鼓膜ぎりぎりまで掃除しているからだろうか、このスレスレ感がまたたまらない。 巷ではエステティシャン的な格好をした

          耳できく

          早朝5時の交錯

          早朝5時の道路にはいろんなものたちが行き交う。 わたしの車を遠めに見てから、トトトッと道路を横断する焦げ茶色の野良猫。 5分ほど走った先に、線路の前の道路をトトトッと走り抜ける、先ほどと同じ様相の焦げ茶の野良猫。 早朝5時に走る、2輌の始発電車に乗るたった一人の乗客の女性。 わたしの車を気にする素振りも見せず、ツイーーと道路を横断する自転車に乗る男性。 道路の真ん中にある何かを啄ばんで、わたしの車が近づくとトトトッと道端へ避けるカラス。 わたしの車が通り過ぎるとまた

          早朝5時の交錯

          フライングで死にかける

          時差式信号機で、事故は起こったことはないのだろうか。 信号待ちをしながらふと考えた。 というのもわたしは信号が青になった瞬間、足を踏み出したい人間なのだ。 時差式信号機のある交差点では、片側車線は赤でも、もう片側車線は青のまま、というものだ。 何もないのに先を急ぐわたしは、車道の信号が赤になったら体は半分動き出そうとしている。 そういう人間はわたしだけではないと思うが、思わずフライングをして道路に出てしまった歩行者はいないのか。 …わ、た、し、だ、け、か? どの時差式信号の

          フライングで死にかける

          土色の人形がこわい

          車の衝突実験の人形が怖い。 なんであんな土色なんだろう。 なんで体の部位の繋ぎ目がバネ剥き出しなんだろう。 なんで黄と黒の怖いステッカーがこめかみに貼ってあるんだろう。 そのフォルムとぐにゃりと動く姿から、ドラクエの「どろにんぎょう」を思い出す。 既に外れている関節をぐにゃぐにゃ回しながら攻撃してくる茶色いあいつ。 薬草買い忘れたときに限ってMPをどんどん減らしてくる憎いあいつ。 あいつを思い出すから無意識に衝突実験人形にも恐怖心を覚えるのかもしれない。 せめて、色だけで

          土色の人形がこわい