【Wagamama Internship Quest 2024 Summer】
たった1人の課題に寄り添い、その課題を解決することで社会を動かす挑戦プログラム。Wagamama Internship Quest 2024 Summerが始まりました。
プログラムには現在のところ10名ほどの高校生と大学生がエントリーしてくれています。
昨日は初回のMITAppInventorを活用したスマートフォンアプリ開発を学ぶオリエンテーションに4名が参加し、ワガママの設計思想とアプリ開発技術を学び始めました。
ほとんどの学生はコンピューターサイエンスを学んでいるわけではなく、福祉や服飾、まちづくりといったデジタルとは関係なさそうなことを学んでいます。しかし、たった1人の課題に寄り添うというワガママの設計思想を学んでいくことで、「地域で暮らす具体的な誰かの課題」の解像度が高まっていき、開発フェーズになると数時間で教わった簡単な技術でアプリを開発することができるのです。
実際に昨日参加した学生たちも最初の数十分は表情が固かったのですが、徐々に開発のプロセスを理解していき、「福島県須賀川市から新宿の友達に会いにくおばあちゃんの役に立つアプリをつくってみましょう。」という演習問題では、それぞれが具体的なおばあちゃんを想像して、これがあったら喜ぶだろうな感じる機能を実装していました。
以下は参加した学生の声で印象に残っている言葉です。
「自分ではアプリ開発とかは無理だと思っていたけど、想像以上に楽しいし、たった1人の誰かを想像していくことで具体的な開発したい機能が思い浮かんできました。もっともっと私のようにITとかアプリ開発に縁がないと思っている人たちにも参加してもらうことで、多くの人が課題を解決する側にまわることができれば、社会を変えられるのかもしれないです。」
この学生のように自分はIT人材ではないし、課題解決なんてできないと思っている人が、ワガママLabプログラムに参加することで、デジタルを活用した課題解決側で活動ができるんだという実感を持つ機会を増やしていくことが、これからの社会には重要だと本気で考えています。
経産省が発表している2030年にIT人材が最大で79万人不足するというデータがあります。
個人的な体感値として、現在の施策だけではIT人材が劇的に増えることはないと思います。なぜなら、上記で記載したように自分には無理だとか関係ないと感じている人が圧倒的に多いのが事実だからです。
しかし、ワガママLabのプログラムを日本全国で展開していくことで、自分にもIT人材になれるかもしれないと感じる人を増やしていけると思いますし、そのような人たちを増やしていくことが深刻なIT人材不足という社会課題の解決にもつながると思います。
また、地域で暮らす中高生が世界最先端の技術に触れて、地域で暮らしながらも世界に通用するプレゼンテーションをつくり挑戦するプロセスを体感できる機会をつくることも、とっても重要だと考えていて、世界レベルを体感した人材が地元に戻って新しい挑戦ができる地域をつくることが本当の意味での地域活性化につながるのではないか?と考えています。
まずは昨日からスタートしたWagamama Internship Quest 2024 Summerから今年度の活動をどんどん盛り上げていきたいです。
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