FUTURE KISS
こんばんは。前回の「OVER THE RAINBOW」の記事を投稿してからというもの、とてもたくさんの方にスキやフォローをいただいています!
本当にありがとうございます!
たくさんの人に見ていただくこと、そしてそんな方々に少しでも楽しんでいただけるように、これからも精進して参ります。
ということで本題に戻りまして、今回レビューする倉木麻衣さんのアルバムはこちら!
「FUTURE KISS」2010.11.17リリース
アルバム概要
デビュー10周年を迎えた倉木さんが、アニバーサリーイヤー後に初めてリリースした9枚目のオリジナルアルバムです。コンセプトとしては「涙のあとの希望」とあり、タイトルの意味は「まだ見ぬ未来に触れる/まいにち未来にキスしてる」というまさに現在進行形で前に進んでいく倉木さんの気持ちが表現されたアルバムになっています。
また、「FUTURE KISS」のライブツアーの最終公演は、東日本大震災の影響で中止となっており、倉木さんのライブツアーの中では数少ない、映像ソフト化されていないライブツアーになっています。生で行きたかった…。
1.FUTURE KISS
アルバム1曲目を飾る、勢いのある表題曲です。
サビの「1 sweetie 2 beauty 3 cool & make smile 私からFuture kiss」のところの振り付けなんかも合わせて、ライブで盛り上がるのは間違いなしだと思います。(僕が参加したライブでは一度も歌われたことはありませんが…)
2.wana
32ndシングル「Beautiful」のカップリング曲です。倉木さんにしては珍しく歌詞がアダルト気味です。曲調は今までと表情が違うR&Bという感じで、倉木さんの声も普段より太いというか、なんだか絶妙な雰囲気を感じます。
3.Revive
31stシングルの2曲目、名探偵コナンOPテーマです。大野愛果さん作曲の楽曲で、ラテン調に仕上がっています。シングルリリースの際に与えられたキャッチコピーは「立ち上がる勇気をあげる」となっていて、歌詞も「失ってしまったものを取り返したい!今の自分を変えたい!」というような思いがつまっています。
間奏部分にスペイン語だかポルトガル語だかの言葉が使われているのも特徴です。それに加えてサビの「すべてがリエゾン」のリエゾンはフランス語で「つながり」というような意味があるそうです。倉木さんワールドワイドですね。
4.わたしの、しらない、わたし。
〜precious ver.〜
10周年記念ベスト「ALL MY BEST」に収録された楽曲で、KOSE「エスプリークプレシャス」の初CMソングです。
ベスト盤に収録されたときは、いきなりサビから始まる構成でしたが、アコギによるイントロが追加されたり、ボーカルやアレンジが一部変更されたりされていて、倉木さん曰くシングルで出したかったバージョンだそうです。
僕は断然こっち派ですね。なんというか(僕が言うのも変なんですけど)、一皮剥けて大人になった倉木さんを感じられるような気がします。
5.SUMMER TIME GONE
34thシングル、名探偵コナンEDテーマです。
タイトル通り、終わってしまう夏(の恋)を歌っていて、リリース日も水曜日を外してまで8月31日という「夏の終わり」の日だったようです。
今作の(前半の)曲ではどちらかというと「型破り」な曲が多めですが、この曲はR&Bをベースに感じます。テーマとメロディがマッチしています。さすが大野さんです。
6.I scream!
アルバム新曲がやっと来ました。タイトルは「私は「私は叫ぶ」という意味ですが、倉木さん曰く、お菓子の「アイスクリーム」もかかっているそうです。なんでもプライベートでアイスクリームを食べているのをスクープされたことがあるとかないとか、なんともお茶目で倉木さんらしいエピソードです。ですが曲の方はこれまた力強く、「ナメんなよ」と言わんばかりの勢いです。笑
7.Drive me crazy
33rdシングルの2曲目、1曲目の「永遠より ながく」はアルバムに収録されませんでした。イメージは合わなそうですが、、、この曲の話はあまりしないでおきます。
この曲は「wana」と同じ方が担当されていて、そちら以上に倉木さんの"太い声"が響いています。
歌詞もなかなかパワフルです。
1曲目の「FUTURE KISS」からこの7曲目「Drive me crazy」までかなり攻めっ気の強い(?)曲が並んでいて、他のアルバムにはなかなかないパワーが溢れている印象です。そういう意味で、やはり見えない未来を見据えた覚悟、みたいなものが伝わってきますね。
8.I can do it now
ここからはアルバムの雰囲気少し大人しくなっていきます。タイトル通り「今ならできる!」と自分をプッシュアップしているような印象です。今までの曲と比べるとこの曲はあっさりポップな曲で、アルバム通して流して聞くと地味ですが、前半と後半の潤滑油としてこれ以上ないくらいピッタリな役目を果たしています。
9.Beautiful ~comfortable ver.~
32ndシングルの別バージョンです。これもまたKOSEとのコラボ曲になっています。
当初はこちらをシングルバージョンとして制作していたそうです。オリジナル版と比べるとかなり「comfortable」な仕上がりになっていて、さわやかな夏バラードっぽいシングルバージョンと比べるとこちらは冬っぽくなっています。
恋人との関係の中でのささやかな幸せのようなものを歌った曲ですね。
10.I promise
「忘れないで」というインパクトあるサビのフレーズから始まるバラード2曲目です。
「木枯らし」「冷たくなったコーヒー」と歌詞に出てくるように、冬の寒い季節で、恋人との関係がこじれてしまっているようなそんな切ない曲になっています。
11.sound of rain
徳永さんとのピアノバラードが今回もやってきました(時系列的にはこちらが最初ですが)。徳永さんのピアノバラードの中だったら僕はこの曲が1番好きかもしれません。ピアノの音が雨音に聞こえるようで、倉木さんの歌声を際立たせており、また抑揚もかなり叙情的で聞き応えがあります。内容としては、別れた恋人へ思いを馳せるような物語になっています。
12.Tomorrow is the last Time
名探偵コナンのEDテーマになりました。地味にアルバム曲からのコナンタイアップはこの曲が初となっています。というものの、「FUTURE KISS」のCMスポットに使われたり、15周年のベストアルバムでは数多くのシングルを差し置いて収録され、もちろんコナンベストにも収録され、ライブでの歌唱も多めと、アルバム曲の中でも群を抜いての好待遇っぷりです。知名度もかなりあるかと思います。まあそれもそのはず、今作の中でもかなりの名曲です。「Beautiful」から長らく続くバラードゾーンの4曲目にしてラストの曲で、倉木さんのデビュー当時から続くR&Bの系譜をしっかり受け継ぎながらも、倉木さん独自のオリジナリティと、ボーカル技術や声の魅力が、大野さんの紡ぐ美しいメロディの中で存分に発揮されています。
内容としても、「大切な人とは離れてしまったけど、未来へ向けて前を向く」という感じで、「Beautiful」から続く"ストーリー"の"ハッピーエンド"でもあり、アルバムのテーマも体現しています。表題曲とはまた違う、もう1つの主役と言っても過言ではないと思います。
13.anywhere
34thシングルのカップリング曲です。何でも倉木さんがアルバム「ONE LIFE」制作時に訪れたアメリカで作られた曲だとか(うろ覚えです。違ったらごめんなさい)。制作はCybersoundチームです。
シメにふさわしい雰囲気のあたたかい曲です。歌詞にはスイーツがいくつか登場しており、なんともお腹が空いてしまうような、笑、そんな曲になっています。「Tomorrow is the last Time」の印象が強すぎるのもあってか、"エンディング"、というより"エピローグ"という印象を受けます。
Bonus Disc.「boyfriend」
全形態共通特典がこちらです。デビュー当時から倉木さんの楽曲にコーラスなどで参加されている、マイケル・アフリックさんとの本格的なデュオ曲になっています。めちゃくちゃカッコイイ曲です。ちなみに、マイケル・アフリックさんのアルバムに「girlfriend」という対になる楽曲も存在しています。
初回限定盤DVD「Mai Kuraki Time Capsule Movie」
倉木さんのインタビュー映像になっています。
いろいろなお話が聞ける素敵な特典だと思いますね。ちなみにこの映像の中で「10年後の自分へ向けたメッセージ」というのを倉木さんが語っていらっしゃるのですが、このアルバムの発売からちょうど10年が経ったということで(え?早すぎん?というところでありますが)、ここ最近の配信で、今の倉木さんと一緒にこの映像を見るという企画がありました(最近配信がたくさんあったので、どの配信かは忘れてしまいましたが…)。今も昔も未来も変わらず「Let it be」だそうです。でも自分の映像見て「若くて尖ってる」とおっしゃってもいましたね。
総評
今までレビューしてきた「unconditional L♡VE」〜「OVER THE RAINBOW」までのアルバムまでと比べると、誰かに伝える音楽というのももちろんですが、それ以上に自分をアピールするというか、倉木さんのおっしゃる通り、若くて尖ってる印象のある作品でした。
また、倉木さんのオリジナルアルバムの中では曲数が既発曲>新曲の割合になっている唯一のアルバムで、聞きやすく、ベストアルバム感(=10年という活動の集大成)というのもあるかもしれません。
その中でも世界観はしっかり確立されていて、前半はこれまでにないほどのパワーがある楽曲が集められていて、今までの殻を破るような力強さがあり、後半に行くに従って、倉木さんの真骨頂、唯一無二の歌声が活かされるバラードが並んでおり、そこにも細かな物語が描かれている、という丁寧な作りになっています。
最後に
以上、倉木さんの9thアルバム「FUTURE KISS」のレビューをしてみました。
いかがでしたでしょうか。「Smile」とかの時と違って、僕がリアルタイムを経験しているわけではないので、そこまで熱の入った内容にはならないですが、引き続き最後まで頑張っていきたいと思います!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!では、またお会いしましょう^_^
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