Day6:Got Talent

6日目。

今日は月曜日。

昨日一日をすごくだらだらと過ごし、夜更かししていたから、朝9時に起きるのがとても憂鬱だった。まあ、よくある月曜日だ。

研究室から帰ってきて、毎日の日課のYouTube。

今日巡り合えた動画は、"America's got talent"の動画だ。

有名どころで言うと、何年か前に紅白歌合戦でも来日して歌っていたスーザンボイルのような、一般人だけどなにかしらの才能を持った人をオーディション形式で発掘するテレビ番組だ。

アメリカだけじゃなくて、イギリス版やウクライナ版など、様々な国で類似の番組が放送されている。ちなみに、スーザンボイルはイギリスの”British's got talent”で一躍有名になった人だ。

いろんな人が日本語訳を付けて投稿してくれているので、是非みてほしい。

最初に見た動画は、今までで最も早く不合格のブザーを鳴らされた人たち集だった。ほんとに下らんことする人もいるもんなんだなって思った。

そのあとは、GB(ゴールデンブザー)という、審査員がシーズンに一度だけ押すことができ、挑戦者を無条件に予選通過させることができるボタンを押した回をひたすら見続けた。

みんないろんなバッググラウンドをもっていて、それぞれのストーリーがある。

歌を歌う人が多い中で僕が一番感動したのは、とあるマジシャンのパフォーマーだ。

ここから先は軽いネタバレ注意になってしまうので、見てない人は要注意。

彼は、審査員4人にそれぞれカードを引かせたり、25色のクレヨンから一つを選ばせたり、ルービックキューブを混ぜてもらったり、本のとあるページをパラパラめくってるところでストップといってもらって決め、見ずに丸を付けさせ、その無作為にえらんだ言葉を覚えてもらったりした。

いったいどうやってその答えを見破っていくのかと思っていたら、2年前に生まれてきた彼の子供の映像を流し始める。

その動画の中で赤ちゃんがお絵描きしているクレヨンの色、ルービックキューブの色の配置、ベビーベッドで一緒に寝ている動物のぬいぐるみが、審査員それぞれが選んだものと一致する。

そして最後、動画内で彼が子供に「今後BGTに出たときにサイモン(審査員の名前)が選ぶ言葉はなんだと思う?」って聞き、それに答えたたった一つの単語が、本に丸したものと一致するのである。

彼は、動画を流す前にこんなメッセージを話した。

「君たちの選択を僕が過去に既に知っていたとしたら、それはmagic(手品)といえるだろう。確かに面白く、興味をそそり、賢く見えるかもしれない。しかし、それは本当のmagic(魔法)ではない。私は2年前に本当の魔法を見つけた。」

動画の冒頭では、「彼の妻がガンを診断され5年が経過していたが体外受精に成功した。私たちの夢を実現させるために、科学療法によって娘は生まれた。」と語った。

彼のいう本当の魔法というものは、生まれてきた娘が過去に審査員たちの選択を予知していたという意味もあるが、本当に伝えたかったのは、困難な状況の中でも元気に生まれてきてくれた娘の誕生は魔法と同じくらい信じられない、かけがえのない奇跡だったということなのだろう。

赤ちゃんが元気に生まれてきてくれる、今の世の中では当たり前のように感じるかもしれないが、一つ一つの命の誕生は、奇跡で非常に尊いことなのだと改めて感じられた。

みんな、誰しもがそのような特別な存在であることをもっと自覚して、自信をもって生きていけるような社会になっていかないといけない。

ではでは。アデュー。

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