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写真展【つなぐ笑 -えがお-】

写真展をやろうと思ったのはいいが
写真展もやったことないことには
変わりないのよね。

なんなら
見に行ったことすらない←

美術館みたいなイメージしかなくて
個展ってどんなものかすら
さっぱりわからなかった。


なのでまずは地元で開催されてる展示に
足を運んでみることにしました。


写真展に絞り込まず
作品展にも通いました。

銀行にギャラリーがあるの?

ここも貸しギャラリー?
と思ったら企画展のみなのね。。

カフェでやってたりするのね!

場所の広さや雰囲気も
展示そのものの規模や世界観も色々。

どのくらいのサイズのものが
どんな組み合わせや並びで
展示されてるのか

タイトルやキャプションも世界観作りも

展示を見ながら研究してました。

あと、写真展に関する本も手に入れ
読み込んでました。

え、なになに?
普通初めて出展するのはグループ展?
それで慣れてから個展やるものなの??

いや、知るか笑笑
そんなの待っていられない!
中には個展からやる人だっているでしょ笑

その道の常識を知らないって
ある意味強みなのかも知れない笑

展示に足を運びつつ
作家さんや出展者さんにも声をかけて
話を聞かせてもらったり

出版を目指して作ったアルバムを見せて
私の話も聞いてもらってましたね。

「私写真展をやりたいんです!
 東北のみんなの力強い笑顔を
 伝えたいんです!」 

写真展の何たるかも知らなかったけど
でもみんな優しかった。
応援してくれたり、
知ってるギャラリーを教えてくれたり。

作家さんたちは個性的な方が多くて
聞ける話もとっても刺激的!
それまでの私の価値観も
いろんな方向から壊してもらいました。

だんだん「展示の研究」というより
展示を見に行くことや
作家さんとお話しできることが
楽しみになってきたくらいだった。

そんなある時
グループ展の会場で声を掛けた方から
まさかの一言をいただきました!

「そういうコンセプトなら
 今自分が居る施設のギャラリー貸せるよ!
 1週間で、無料で展示できるよ!」

公共施設なんだけど
福祉に関するコンセプトなら
使わせてもらうことができるって!!!

しかも無料!!!
明るくて広いし、
駅から近くて駐車場もある!


ギャラリーのレンタル料を調べて
撃沈してた私にとって
全ての条件が
願ってもない好物件だったんです!!

一度下見に行ったら
もうワクワクしかない!!

こうして場所が決まり
広さから展示する写真の数と大きさを決め
本格的な準備に入りました。

そこから、もう大忙し!

タイトル決め
ポストカードのデザイン
額装パネル決めや
キャプション、タイトル
パネル作りに
キャプションプレート作り

はい、みんな手作り^ ^

これは5月〜6月の初めのこと。

実は2月に
クリニックでの仕事をスタートしたばかり。
仕事にも慣れない中
家に帰ったら展示の準備に
明け暮れてました。

こういう忙しさ、嫌いじゃない笑
充実感を味わってました。

特にキャプションや展示のタイトル決めは
共同主催者と時に大喧嘩しながら産み出した
渾身のものになったよね^ ^

決めるものが決まり、
作品製作に入り
ポストカードを配りまくり
Facebookで告知記事を書き。。

新聞に載せてもらうといいと聞き
プレスリリースを作っては
新聞社数社にファックスしたり。

初めてのことだらけだったけど
「こうするといい」と聞けば
すぐさま実行してました^ ^
正直この頃のことは
忙しすぎてもうあまり覚えてないくらい←

いよいよ搬入!という時には
仲のいい友達や先輩が
手伝いに駆けつけてくれて
本当に嬉しかった。

展示期間中は
遠くから見に来てくれた友達や
元同僚が駆けつけてくれたり
初めましての方にもお会いできたり。

あったかい感想をいただけたり
改めて東北に想いを馳せてもらえたり

準備はすごく大変だったけど
やって良かったとヒシヒシ感じました。


そんなある日、
新聞社の方が取材に来てくださり
地元の新聞に掲載してもらえました。
この場所を貸してくださった方が
連絡してくれたのだそう。




これが影響力大きかった!

この翌日から
来客数が激増!
新聞ってすごいし
コネクションというのもすごい!!

前の病院で
リハビリを担当した患者さんが
名前で覚えててくれて
見に来てくれたり

勤め始めたクリニックの同僚が
見に来てくれたり

私が在廊してない時に来てくれた方も
メッセージを残してくださったり。

伝えたかったことを
写真を通じて
受け取ってもらうことができたことが
すごく嬉しかった。


わたしにも
写真を通じて
できることがあった。

スタジオでの挫折の生傷が
癒えきらない時期だったからこそ
この経験はすごく大きなものになりました。



やりたいことを叶える方法も
自分なりのセオリーを掴みました。

「やりたいことは言葉にして伝える」

「人に協力してもらうからこそ
 自分だけではできないことが
 カタチにできたりする」

「想いを伝える行動を止めない」


この時の自分に
今の私もたくさん背中を押されてるし
エールをもらってると感じてます。

それにしても当時完全に燃え尽きて笑
職場と家の往復の毎日になっていきます。

時々休みをとっては
東北にも行ってたけどね。


そんな私に
諦めていたブライダルカメラマンの道へ
一筋の光が差してきます。

つづく

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