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心が動いた瞬間を!

思い切って繁忙期前にスタジオを退職し、コンビニとお惣菜工場でのアルバイトを掛け持ちして過ごす日々。
全然休みはなかったけど、東北公演のことを見据えてのこの期間はとっても充実したものでした。

東北のみんなの笑顔の写真集を出したい。

そのために、思いの伝わる写真を撮りたい。

そう思っていた時、本屋で「No travel no life」という写真集に出会いました。

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写真家の須田誠さんが、海外を旅しながら撮った写真と言葉の数々に心を打たれ、この写真を撮った須田さんと会ってみたくなりました。

調べてみると、東京でワークショップを開催しているとのこと!しかも、東北出発までに受講終了出来る日程!すぐにワークショップの受講を決めました。

バイトを掛け持ちしながら週1で慣れない東京に通うのは刺激的な期間。

学んだことはたくさんあったけれど、中でも印象に残ったのは、思いが伝わる写真を撮るためには自分がその場をたっぷり感じることが大事で、自分がレンズから飛び出して被写体キャッチ!!自分に取り込むように撮る!という表現ね(めっちゃアツい授業‼︎)!
須田さんも、受講生のみんなもパワフルで素敵で、宿題に頭を捻りながらも毎週受講が楽しみで仕方なかったです!

最終バスの時間の関係で、交流会には少ししか参加できなかったけれど、短くてもとっても楽しい時間でした。
 

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ワークショップやセミナーに万単位のお金を出すのはこの時が初めてだったけど、内容はもちろん素敵な人との出会いがたくさんあって、それは金額には変えられないんだよね。

 
そして、東北へ42日間の長期公演へ出発しました。
 
ずっと踏ん張り続けてる人たちが、束の間でも、楽しんで癒される時間になるように。
ここで感じたことを伝えられるように。
  
毎日の出来事や出会いを通じて自分と向き合いながら、思いを噛み締めてシャッターを切り続けました。

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本当にいろんな出会いがあって、想いが伝わる時も、力不足で伝えきれない時も、いろーんな感情を味わった期間。

味わい切ったからかな。
この行程から戻って初めて、

自分を犠牲にするのではなく
県外の者としてできる事をやる 

と肚落ちしたんだ。
地元で自分の生活を楽しむことを、やっと切り離して考えられるようになりました。

 
戻ってきてしばらくは、またアルバイトをしながら写真集の構想を練る日々。
写真の順番やキャプションに頭を捻りながらも、やっと雛型ができた時には本当に嬉しかった。

ただし、喜んだのも束の間。
どうやったら本が出せるのかなんて、全く知らなかったんです。ツテもコネも全く無し。

いろんな出版社に企画書を送るも、全てボツ。

出版社だと思って資料請求したら、自費出版の会社で、そこからだけ営業DMがたくさんきちゃったりしてね。
いい車が買えるほどのお値段は到底払えない。
こんなにいい企画なのに、どうしてボツになるのか意味がわからなかった。

というよりも、そもそも私が企画の持ち込み方を全く知らないのが良くなかったんだけどね。

今なら、クラファンやって自費出版 という手段も考えられるかもしれない。
当時もクラファンはあったけど、今ほどメジャーじゃなかったのと、私自身にその勇気もなければ選択肢も思い浮かばなかったんだ。

想像以上に写真集が難航する中、
「写真展ならどうだろう」と
ふと思いついたのです。

とはいえですよ、写真展も
やったことなくて
ツテもコネもないことに変わりはない。

でも、出版よりはハードルはずっと低く感じた。人の反応もダイレクトに見れるし、私がその場に居れば直接想いを伝えることもできる。

まずはそこから始めよう!

今度は写真展開催への奔走が始まります。


続く

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