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私たちはここからどこに向かうのか。思いやりのプラクティスと共に。

今年からフィンドホーン財団の
最高責任者となった
テリー・ギルビーさんは
定期的にニュースレターをスタッフや
関係者に向けて配信しています。

読みながら、
これは私たちへの
メッセージでもあると感じます。

コロナ禍で変容のど真ん中にある
財団は、この間、
荒波を超えていくだけで精一杯、
という状態だったと思います。

ようやく波も収まり、
ここからは少々壊れた船を
建て直しながら、いかに風を読み
私たちの集合意識が向かう先に
航海をしていくのか、
というところに
あるのかなと私は感じています。

漂流する時間から舵を切っていく時。

それは、フィンドホーンに限らず、
私たちも同じ船に乗っていると感じます。

私たちの存在を改めて見直しながら、
それぞれの来し方を
見つめるときなのかもしれません。

原文は英語ですが、
訳し一部編集したものです。

***

"私たちは
霊的な体験をしている人間ではなく、
人間的な体験をしている
霊的な存在である。"

- ピエール・テイヤール・ド・シャルダン

この言葉は、
多くの精神的な指導者が
使っているもので、
私を自分の中心に戻すのに
役立つ言葉です。

私たちは霊的な存在であり、
人間的な経験をしているのだ」
ということを思い出すと、
私たち一人ひとりに与えられている
神聖なエネルギーの
広大さに気づかされ、
エネルギーがシフトします。

同時に「人間の経験」という
メタ認知的なレンズから人生を見ると、
自分自身をより明確に見ることができ、
新しい視点を得ることができます。

より高い意識と自覚のもとで、
私は自問することができます。

私は、ある状況下で
防衛的に反応しているのか、
それとも思慮深く反応しているのか?

どうすれば、自分自身と周囲の人々に
優しさと思いやりを
もたらすことができるだろうか?

ジョセフ・キャンベルは、

「本当の問題が起きたとき、
あなたの人間性は目覚める」

と書いています。

人間の基本的な体験は、
"思いやり "である。

人間として、私たちは学び、
成長するためにここにいるのだと
思います。

その一環として、時には、
目の前の困難が邪魔なのではなく、
道であることを認識することが
問われます。

今、世界の多くの人々や
組織がそうであるように、
私たちも自分たちの
アイデンティティに向き合い、
再定義することが求められています。

私たちは、今、
必要な変化に共に乗り出すにあたり、
困難な中を前に歩んでいくというよりは、
その困難さそのものが
「道」であることを
認識することが重要です。

私たちは、財団をかつての状態に
戻していく状況にあるのではなく、
財団が然るべき(そして必要な)方向へ
「前進」するために
ここにいるのだということが、
私にはとても明確にわかります。

私たちは、自分たちの本質やルーツと
つながり続けなければなりません。

同時に、現在の状況から自分自身を
より明確に捉え、そこから
自分たちの未来に望むものを
私たちが定義することが可能なのです。

(引用ここまで)

****

私たち一人一人が
どんな世界に生きたいのか。

これはいつも私がフィンドホーンを
何度となくかけられた問いです。

いつも、未来を考える時に
この問いを思い出します。

今、私たちは改めて
本気で捉えていく時にあると思います。
コロナ禍はそれを嫌というほど
私たちに訴えてきたと思います。

何かに自分の命を預けることはせず、
私たちの創造性の力を発揮しながら、
あらゆるいのちが輝く世界を
これからやってくる人たちのために
創造していくために何ができる?

そんな問いもまた胸に、
小さなステップからはじめてゆこうと
改めて思うのでした。

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