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「命令口調をやめて、お願い口調や『私』を主語にして伝えると、それだけで勇気を与えられるだろう」

命令口調になっていないか

「これ、コピー取っておいて」「メールに添付して送ってね」など、一見すると柔らかくていねいですが、「命令口調」であることに気付きますか?

これらの言葉は相手にとって「選択の余地がない」口調だからです。

このように「命令口調」で言われた方は、「自分の立場や状況が尊重されていない」と感じます。

そして、不快感と共に勇気をくじかれた、と感じてしまうのです。

常に相手を尊重する

「コピーを取っておいてもらえますか?」このように、相手にYES、NOの選択の余地がある問いかけにするだけで、相手は「尊重されている」と感じ、勇気づけられるのです。

ですが、そもそもコピーぐらい自分で取れよ、と私は思います。

分刻みのスケジュールで、コピーを取る時間もない人ってどんな仕事の仕方をしているのかと思います。
お願いされた方も、決して暇で時間を持て余している訳ではないのですから。

もし、私が「コピーを取っておいてもらえますか?」と「お願い口調」で言われたとしても、「は?自分にはコピーなんて取ってられないから、コピーくらいならお前にもできるだろ?ってことか?」と私を下に見ていると感じて、不愉快になると思います。

相手を尊重するということは、上下関係ではなく相手と対等平等な関係を築くことだと思います。

組織の中には職位の違いはあります。
それは上下関係ではなく、役割の違いだと私は考えています。

高い職位ほど大きな権力を持つと考えている人は、きっと部下を大切にできない人だろうと、私は考えています。

アイメッセージを使う

例えば、部下に新しい役割を担ってもらう時に、「今度の○○という新たな役割はあなたが担当するべきだ」と言った場合は、事前に本人確認もされていないし、自分にできるんだろうか、と自分が尊重されていない上に、不安な気持ちも抱いてしまうでしょう。

一方で、「新しい○○という役割は、私はあなたが適任だと考えているので、引き受けてもらえませんか?」と言った場合は、「アイメッセージ&お願い口調」なので、事前に確認してもらっているし、自分のことを信頼してくれているので、自分が尊重されていて、自信を持って引き受けられるでしょう。

お願いの仕方一つとっても、それが勇気くじきにもなれば、勇気づけにもなるのです。


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