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スタバわがんせ

たまに仕事帰りにスタバに寄ります。

と、書くと、僕はシティーで働いていて、さまざまな店があるなかのひとつにスタバという選択肢があって、「さてちょっとスタバいきますか」みたいな感じでスタバに寄っているというような描写になると思うのですが、恐らくそんな皆様の想像とは大きくかけ離れています。ゾウムシと象くらいかけ離れています。

地下鉄も路線バスもなく、一時間に二本くらいの本数の駅が最寄り駅で、そんな環境の中のスタバなのです。

五年ほど前、寝る前に、

田舎過ぎるので、スタバをください

って神様にお願いしました。すると、三年前に田舎に突然スタバが出現しました。驚きました。

ですのでトータルで説明すると、僕は、田舎のなかに突如出現したスタバに、仕事帰りに寄ることがあるのです。

スタバに寄ると、日頃自分がすさんでいることが実感できます。いや、参りましたよ。店員の女の人たちが笑いかけてくれるだけで良い気持ちになるって、どういうことですか。ったく。そういうのが普通の日常を送りたいよまったく。

僕はスタバによって、たまにnoteを神妙な顔をして書いたりすることがあります。まるで何かの一大プロジェクトを遂行しているかのような面持ちで、実は中身は夜寝る前に神様にスタバが出現するようにお願いしたとかいうことを書いているのです。

そういうことを書きながら、入ってくるお客さんたちをみていると、明らかにスタバの女性に好意を抱いている大学生とかがやってきたり、ピアスをして香水をつけている初老のおっさんがだらだらと店員と話をしたりしていました。大変だなぁ、俺が女なら無理だなぁ、こういうの。と、思ってしまいまする。

でもやっぱり大学生やおっさんの気持ちもわかるっ。わかりまする。おっさん、わかりまするぞ。だって日常に笑顔が少ないっ!日常生活に笑顔がすくなすぎるっ!

笑顔と言えばスマイル0円を自負する。McDonald's。McDonald'sとスタバの違いは、スタバはtalkがデフォルトで入っているというところ。忙しくても、「会話」までが接客だヨー、とうような指示がスタバには入っているような気がする。もう、現代人はただの営業スマイルには飽き飽きしている。そこで、ちょこっと話しかけてくるスタバがちょうどいい。まぁ、嫌な人もいるだろうけど。

にこにこにこにこにこにこしてるおばあちゃんって、います。やたらにこにこしている瀬戸内寂聴みたいな人。あの人たちってたのしそうだなぁ、と思います。にこにこしてる限り、相手も自然ににこっとしちゃうだろうし。

穏やかな優しい顔で人に接することを、和顔施といいます。わがんせといいます。おそらく、僕がスタバで自分の心がすさんでいるなぁ、と感じてしまうのは、自分が優しい顔で人と接していないからでしょうね。だからそういう顔を向けられてしまうと、 !!! となる。

と、いいつつ、やっぱり人生浮き沈みはあるもので、無理していい顔しなくてもいいなぁ、と思うわけでありまする。生きてるとほんとにいろいろあります。いろんな顔があって当然です。さて、はちみつ買いにいこうかな。僕は今日一日どんな顔なんだろう。


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