見出し画像

暑い日

訃報を聞く前から覚悟は出来ていたんだと思う。

連絡がつかない時点でおかしいと思っていた。

友人の前では「そっか、そんな気がしてた。」みたいなことを言った気がする。

その後少し泣いた。

深くて暗い、何かすごく大きなところに落ちてしまって、前の世界にはもう戻れない、そんな気がした。友人と別れてそれから何をしたのか、どうやって帰宅したのかは全く覚えていない。

数年経った今はもう、そこから出ることを半ば諦めている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?