「雑草」という戦略 予測不能な時代をどう生き抜くか

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雑草は、弱いけれども強い植物である。単体で比べれば、ほとんどの植物に負けるだろう。しかし、彼らはしぶとく生き残り続けている。刈られても、引っこ抜かれても、気づくと生えている。それが可能なのは、弱者なりの戦略があるからだ。強者に正面からの競争に挑むのではなく、自らが生き延びられる場所を見つけてそこで生き延びていく。往々にしてそういった場所の条件は厳しい。水がない、日が当たらない、環境が変化し続ける、…。雑草は、特に環境が変化し続ける状況に強い。変化が起こればすぐにそれに対応する。そして、本質(子孫を残すこと)を見失わず、そのために必要なことにフォーカスする。

会社は船や自動車、動物の群れ等、いろいろなものに例えられる。雑草もその一つだろう。雑草にはビジョンはないかもしれないが、ミッションはある。生存戦略もある。雑草の生態を分析しアナロジー力をうまく働かせれば、自分・自組織・自社に適用できることを探し出すヒントを得られるだろう。

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