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[ガザ]米国の拒否権行使で再び否決に

国連安全保障理事会が20日開かれました。

イスラエル軍が計画するパレスチナ自治区ガザ最南部ラファへの地上侵攻回避に向けた「即時人道停戦」を求めた決議案を、常任理事国米国が拒否権行使のため再び否決されました。

投票の内訳は15カ国中、日本やフランスなど13カ国が賛成、英国が棄権、米国が否決

決議案はパレスチナが非常任理事国アルジェリアを通して提出されました。

アルジェリアが提案した決議草案は、「即時に実施されるべき人道的な停戦をすべての関係者に要求する」と述べ、「国際法に違反し、女性や子どもを含むパレスチナの市民が避難せざるを得ない状況を強制する行為に反対し、即刻このような侵害行為を停止するよう求める」と述べています。また、「即座に無条件ですべての人質を解放し、人道的援助が提供され、すべての人質の医療ニーズが満たされるよう要求し、拘留された全ての人に関連する国際法で規定された義務を遵守し、その人々の人権を尊重するよう求めています」。その他決議草案は人質の解放を要求し、国際法廷で南アフリカがイスラエルに訴訟を提起したことに触れ、国際法に違反するすべての行為に対して責任を追及する必要性を強調しています。

2024.2.21 環境時報

また、中国の常駐国連代表 張軍は採決で賛成票を投じました。解説発言で中国の立場を説明し、以下のように述べています。

"米国によるこの草案の拒否に対して中国は強い失望と不満を表明した"

"投票結果が明確に示しているように、ガザ停戦に関する問題で、安全保障理事会には圧倒的な合意がないのではなく、米国が拒否権を行使して合意を阻止しています。米国の拒否は誤ったシグナルを発しており、ガザの状況をより危険な状態に導いています

"米国が安全保障理事会の決議が進行中の外交努力に干渉していると主張するのは、まったくもって根拠がありません。現在の状況では、即時の停戦に対して依然として消極的であることは、継続的な殺戮を容認することと同等です" 

"中国は、重要な影響を持つ国々が政治的な算計を減らし、真に公正で責任ある態度を採用し、ガザの停戦を推進するために正しい選択をすることを期待しています"

2024.2.21 環境時報


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