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2023年 食糧危機が起こるかもしれない



先日、僕が参加しているコミュニティ、キブツ八ヶ岳のコミュニティのメンバーの方から、あるYoutubeの動画のリンクが送られてきました。それはすぐにはみることができなかったんですが、ようやく今日見ることができました。えっと、その動画のタイトルは、「2023年は食糧危機が起こるかも?」正確な動画のタイトルは忘れてしまったのですが、そんな感じのタイトルだったと思います。


今ね食糧危機が結構話題になっております。


この動画だけでなくてですね、動画で発信している方は結構、食糧危機について触れているので、食糧危機って検索して調べてみてください。いくつかの動画をみさせてもらったんですけど、まぁ情報源が1つってかなり怪しいというか、情報の正確さが低いなって思うので、複数のところからみているのですが、共通しているのは「肥料の高騰」なんですね。


農家さんがやっていることはシンプル


お野菜って、ちょっと難しい話になってしまいますが、必要な栄養素がたくさんあるんです。でも、その中でも特に必要だよ!っていう3大栄養素があります。それが窒素、リン酸、カリウムです。


それぞれの元素記号の頭文字をとってNPKなんて読んだり、表記されたりしています。

ともかく、この栄養素がないととにかく植物は成長しないって考えられています。


なので、農家さんがやっているのって、お野菜の種を蒔くこと、肥料を蒔くこと、そして食べれるようになったら収穫して出荷することなんですね。これの1連の流れがお野菜の種類にもよりますが、3ヶ月とか4ヶ月かの期間で行われています。


この中で、お野菜さんたちが成長するために、肥料を撒くのですが、この肥料の金額がめちゃくちゃ高騰してしまっているんです。1万円だった肥料が、1万1000円になった、とかのレベルではなくて、1.5倍とか、肥料によっては2倍近い値上げがあったらしいんです。


もうこれは全国の農家さんが苦しんでいる。


ただでさえ儲からないで有名な農業がさらに使うお金が多くなちゃって、もうお手上げ状態。

もちろん高騰した肥料料金に対して、国は急いで補助を出したんですね。高くなった分の7割補填します。みたいな。


ちょっと詳しいことはわからないので、みなさん調べてみてほしいんですけど、とにかく、補助しないと農家が本当に倒れてしまう直前まで行っていたんだと思います。


それで、今回みた動画のなかで、嘘でしょ?と思うようなことが紹介されていました。


それはですね、農家って広くやればやるほど効率化されて、利益が出やすいんです。単価が安いので、大量生産が利益をもたらしてくれます。小さい農家さんは、バーンと1つの作業やっても、ちょっとしか野菜ができない、それでも、機械とかは絶対に必要だから、広くても、狭くても機械の出費は絶対にあるんです。つまり、売上小さくても、設備投資はたくさんかかるんです。だから、広いと毎年たくさん野菜ができるから、それだけ売上も出て、儲かりますよっていう感じです。


それで、今回出ていた記事っていうのが、簡単にいうと、肥料がめっちゃくちゃ高騰して、今まで出ていた利益が出せなくなります。だから、どれくらいの面積をやったら黒字転じますよ、なりますよっていう試算を国が計算して出してくれたんですね。なので、その面積以下の農家さんは赤字経営で、このままじゃ農業続かないよっていう指標になります。


そして、その面積っていうのが、5ヘクタール。

ヘクタールっていうのは1万平方mです。つまり100mかける100mが1ヘクタールっていう広さです。東京ドームが4.6ヘクタールなので、東京ドームよりも広い面積を最低でもやっていないとダメですよってことです。


そして、ここからが面白いんです。


16万円というぶったまげる数字



じゃあ5haやればいいのかっていうことではなくて、赤字ではなくなります、っていう話なんです。つまりですね、その記事で書かれていたのは、「5ha栽培すると、年収16万円です」って書いてあるんです。いやいや待て待て。年収16万?月収じゃなくて?

その金額だったら月収でもやらないよ。てか、できないよ。


なので5haでもダメなんです。そこがようやく黒字に転じる面積だけなんです。


もうそんなだから農業って人気ないの。儲からないと、人はやっぱり集まらないから。

もちろん農業に魅力がないわけではないんです。ただ、続けるにもお金はやっぱり必要なんです。


農家にとってはとてもきつい時代がやってきます。

こんな年収ならやめてしまう人が続出します。やめるっていうことは栽培しないってことです。つまり、農家さんが生産する食糧がなくなるってことで、食糧が少なくなれば、希少性がまして、金額が上がる。買えない人が出てくる。それで食糧危機が起こるかもしれないって話です。



僕らはどう生きるか


そんな中、僕ら八ヶ岳ピースファームは大丈夫なのかっていう話です。

僕らは実はほとんど全くと言っていいほど影響がありません。

なぜなら、肥料を入れないで栽培しているからです。もちろん農薬も使っていません。なので肥料が高騰しようが関係ないんですね。まぁガソリンは使うので燃料代は上がるかもしれませんが、微々たるものです。


というわけで、僕らはそれに影響されることなく、これまで通りにお野菜とお米を作ることができます。もちろん農薬肥料を撒かない分、とても大変な面もあるんですが。


とはいえ、5ヘクタールやって年収16万ということはないです。

こういう時、無農薬無肥料ってかなり強いというか、地力があるなって感じます。


今、世の中って、普通のお野菜か、有機野菜!みたいな風潮があるじゃないですか。


そんで、僕は今ある有機っていう言葉はあんまり好きじゃないんです。なんか体に良いみたいなイメージがありますが、無農薬無肥料でやっている僕らからすると、そんなことないなって。別に否定しているわけじゃなくって、正しく学んで、色々な情報をみてみると、世間とはずれがあるなっていう話です。


なので、僕が少しこうなった未来がいいなっていうのがあります。それは


「肥料がめっちゃ高騰して買えないから、もう肥料撒かずにとりあえず栽培してみよう」ってなって


「あれ?実は肥料なくても意外と野菜ってできるんじゃね?」って農家さんたちが思ってくれると時代が一つ動くだろうなって思っています。


そんな時のためにもですね、僕たちはここで自分達の活動を報告し続けてきたいなと思います。

誰かの役になる日が来ることを願ってます。



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八ヶ岳ピースファームでは無農薬無肥料の野菜宅配BOXを購入していただいた方には、ご自宅に届くお野菜の八ヶ岳での栽培の様子や、農家に直接質問ができるコミュニティアプリに参加することができます。興味がある方は、ぜひ、そちらも覗いてみてください。


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