もらった野菜を冷凍した話

祖父が作った野菜が作った。「明日の午前中届くよ」と母からLINEが来て楽しみにしていた。大根3本、玉ねぎ8コ、里芋たくさん(けっこうごろごろ)、スナップえんどう袋にいっぱい、筍の塩漬け、高菜、そして肉。

野菜 写真

ありがたい!しかし多い。ひとりぐらしには多い。在宅勤務で受け取ることはできたけれど、もちろん仕事中だから肉だけ冷蔵庫に入れてあとは放置していた。仕事終わりにしみじみ見ると、どれも立派だ。大根と玉ねぎと里芋はすぐに食べられる量だけ残して冷凍することにした。

BGMはハライチのターンだ。まずは玉ねぎ。とにかくみじん切り。半分に切って、くし切りにする。そこからみじん切り。2個切るとまな板がいっぱいになる。切ったものからジップロックに移して次の玉ねぎを剥く。1,2個目は楽しくさくさく手は動く。3,4個目は目が痛くなってきた。コンタクトにすればよかった。5,6個目から疲れてくる。いや、飽きてきた。でも途中でやめるわけにはいかない。気合で7個目と8個目に手を伸ばす。包丁の刃先を左手で上から押さえ、右手で歯元を動かしていく。トントントンというリズミカルな音と、ハライチのふたりの笑い声が混ざって心地いい。時計を見ると1時間経っている。ほんと?と思うが、目が痛すぎて顔を洗ったり手を休めようとソファでお茶を飲んだりしたからそんなもんか、とも思う。

次は里芋だ。一度茹でてから、剥いて冷凍するといいらしい。ル・クルーゼの赤い鍋で一気に茹でる。この鍋は大きいし重いしすぐ割れそうになるのだけれど、使って作った料理はそれでも使おうと思うくらいに美味しいし、なにより可愛い。

里芋を10分茹でる間に大根を切る。葉は切り落とし、三等分する。葉に近い方が固くて甘く、先の方が辛くて繊維質らしい。皮をむいて小さく切ったほうが楽なのはわかっているのだけれど、使い道がいまいち決まっておらず、従っていちょう切りにするのか細切りにするのか、決まらないから丸ごとキッチンペーパーで包んでジップロックに入れる。

ジップロックに入れているところで10分経った。さて、皮をむこう。聞いてはいたけどこんなにぬるぬるするのね。ピーラーを使って2個剥く間に5回飛んでいった。そのたびに拾って洗う。これは骨が折れるぞとため息をつくと、シンクに入れた包丁に気が付く。軽く洗って包丁を芋に当てると、ピーラーよりはずっとすべらない。そういえば剥いて売ってある里芋はどれもかくかくしているな。里芋は包丁がいい。学んだ。しかしすぐ隣にあるのに気が付かないなんて、集中すると気が付かないこともあるよなあ。なんとか剥ききって、ひとくち大に切る。私のひとくち大は中くらいの里芋6等分だ。ひとくち大に切る間にさようなら~の声がスマホから聴こえてくる。ラジオが終わり、ちょうど2時間経ったことがわかる。23時だ。これもジップロックに移していく。なんとか想定していた時間内に終わった。

野菜 切ったあと

少しずつ解凍すると使いやすい。頂いたものはしっかり食べきろう。

里芋とスナップえんどう


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