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ペルー旅行記②ナスカの地上絵

①早朝4時出発

AM0時にペルー到着したのにAM4時には出発するハードスケジュール!
もやしオタク達は一体どうなってしまうのか…!?

どうもならずに呻きながら仮眠から目覚め、カロリーメイトを齧り、意識朦朧としたままいかつい観光バスに乗り込みました。
ホテルで仮眠した人もいれば、起きれないのが怖くて徹夜した人もいましたが、ナスカの地上絵遊覧飛行ができるピスコ空港まではバスで3時間半ほどかかるので、いずれにしろバスの中では寝ることができます。

まあ飛行機のエコノミークラスと同じく、熟睡できる人は体力があります的な環境だろうと思ってましたが…バスがいかついだけあって座席がフッカフカだな……

後々書きますがペルー周遊、陸路は山道を走ることになるので半端なく移動時間が長いです。綺麗なコンクリの道があっても、アップダウンが激しくてスピードが出せない。

その移動時間に耐えうるためのフカフカの座席なんだろうな…と噛みしめつつ、寝たり起きたりしていましたが、到着1時間くらい前に起こされてガイドさんからナスカの地上絵観光前知識を叩きこまれます。

ナスカの地上絵を見られる時間は限られているので、事前にこんな絵があるよ~という冊子を見せてもらって、絵を見つけやすくしておこうというわけです。

有難いけど3人とも眠くて震えながら冊子を見た。眠い。震える。

それにしても当たり前なんですけど、ナスカの地上絵って消えないように管理されてるんですね。神秘は保たれないと消えてしまうんだな。

②ピスコの街

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そうこうしているうちにバスはピスコの街に到着。
お、おう…色んな意味でこれまで見たことのない街並みだな…

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何というか…ペルー全土で屋根から飛び出している謎の棒とか、作りかけて放置されたような2階部分というものを頻繁に見ることになるのですが、何故なのかというと建物が完成すると税金が上がるかららしいです。

それで家が作りかけのまま住んでるの!?!?
どうしてそんな法律なんだ…!?
完成した綺麗な家が並ぶ街並みの方が観光人気出るのでは…!?

とか一介の旅行者的には思ってしまうな…不思議な国だな…

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そしてピスコ空港に到着。
これはまた…巨大なハブ空港しか見慣れてない身からすると空港!?ってなるな……趣……趣があるな。

なんか検索してて「私の知ってるピスコ空港と違う…」ってなったんですけど、2016年に改装して今はもっと立派な空港になっているそうです。

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待合スペースはちゃんと見慣れた空港っぽい。

とにかく眠気と疲労でヨロヨロだったんですが、これから乗る小型のセスナは非常に乗り物酔いしやすいらしいので、今のうちにと酔い止めを飲みました。酔い止めを持ってこいと旅行会社の冊子に書いてあった。

私はもやしオタクにしては乗り物酔いしにくい体質ですが、今の疲労困憊ぶりでは何が起きるかわからないので油断は禁物です。
目を覚ましていよいよ地上絵遊覧飛行です。

③いざ地上絵

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こんなセスナに少人数ずつ搭乗して、ナスカ平原上空を周回することになります。
少人数ずつしか乗れないので、30人ほどの団体の我々全員が地上絵観光を終えるのにはそれなりに時間がかかり、多くは待合室で待っている形です。

添乗員さんとガイドさんは搭乗しません。セスナの中では英語とカタコトの日本語を操るパイロットさんが説明してくれます。

とにかく眠くて元気がないので、待合室の椅子で寝たり、お土産コーナーをボンヤリ見ているうちに我々の番となりました。

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コックピット。
体重による偏りを減らすために席が決められていた気がする。

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離陸。わーい!
羽の下の席だったので、いろいろ映ってしまうけどそれなりの絶景。

ピスコはナスカ平原までちょっと距離があるので、地上絵が見える所に着くまで30分くらいかかります。
この最初の30分は荒涼とした砂漠地帯が続くばかり。

ナスカ平原を飛び回る時間も30分、空港に帰ってくるのも30分で、1時間半くらいの飛行時間です。

30分後、ようやく地上絵が見える場所に到着!

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…!? 地上絵どこ!?

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えっ……どこだ……

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あっ!!!ここだ!!!「巨人(または宇宙飛行士)」だ!!!

…うん、これは見逃す。想像以上の薄さ。
ガイドさんが事前学習させてくれなかったらまるでわからなかったし、カメラロールに並んでる画像、テクスチャにしか見えない。

肉眼ではね…もうちょっとマシに見えてましたよ…でも写真はテクスチャです…絵を描いた上から重ねてもナスカの地上絵重ねてる!って絶対誰も思わない。いい感じのザラつき感が出るテクスチャよ…

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「オウム」ですが、うん、何も言われなかったらテクスチャとして撮ったのかな?と思う。

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「サル」。これは尻尾のぐるぐるが目立つので見つけやすいほう。

かの有名な「ハチドリ」も見たはずなんですが、判別できる写真が残ってませんでした。
いやーそうかあ…ナスカの地上絵って薄いんだなあ…天候的に見えにくい日だったりした…?

何か絵が見える場所ではパイロットさんがカタコトの日本語で「スパイダー、スパイダー、ココ、ココ、マイマイ」って言って旋回してくれるんですが、その度にドコドコする我々。

そして右に座る人にも左に座る人にも見えるように、機体が死ぬほど傾く。
これは酔う。無策で乗るのはオススメできない。ウッ…

パイロットさんが何の絵だろうと最後に「マイマイ」って言うのが気になってたけど、「舞い舞い」か…?謎は深まるばかり。

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このウネウネした模様は多分雨や氾濫の跡で、直線的なのは車が通った跡。知らずに車などで立ち入る観光客や原住民、さらにはエルニーニョ現象などで雨の日が増えて地上絵は急速に破壊されているらしい。
有限の神秘なんだな…消える前に見れてよかった。

あっという間にナスカの地上絵上空を飛び回る時間が過ぎ、ピスコ空港への帰途へ。激しい旋回が終わったという点でもう安心感がある。

ピスコ空港に戻り、最後の班が帰ってくるまでは再び待機。
うーんナスカの地上絵薄かったけど、間違いなく目は覚めたな……
疲労困憊の人間を休息させずジェットコースターに乗せるような荒療治だ…荒療治か…?何が治ったんだ…?()

④昼食

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美味い!美味い!
…って喜ぶだけの元気がなかったんですけど、しかも5年前なので具体的な味を覚えてないんですけど、初のペルー現地メシです。

いやでもペルーのごはん全部美味しかった記憶しかないんですよね。きっと美味しかったと思います。

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スープとフルーツもある。
事前調査どおり栄養が大丈夫そうだ。うれしい。
イタリアよりも写真が美味しそうに撮れているのもうれしい。

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チャチャ・モラーダの原料の紫トウモロコシ。
毟り取って食べていいよって言われた気がするけど、疲労困憊していて嫌な予感がするものは食べないモードになっていたので食べなかった気がする。

嫌な予感に従うようになったのがイタリアで食あたりした所からの成長です。

⑤明日の準備

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さて、この後はまた3時間半かけてリマのホテルまで戻りました。しかしこの日の昼以降の記憶が何もありません。

友人Aが旅先で日記を書いていたのですが、そこには「3人ともお通夜状態でツアー客の人に心配されたが、親切を受け取る気力もない」と書かれており、しかもこの日で旅日記が終わっていたそうです。

うん…限界だったんだね…(白目)

朧気な記憶によると、朝4時出発で激揺れセスナに乗るハードスケジュールだったので、今日はさっさとホテルに戻って休みましょうね…っていう温情スケジュールだった気がするんですよね…
ありがとう…この休息が無ければもやしオタクは死んでいたかもしれない…

で、早くホテルに戻ったのはもうひとつ理由があります。
明日はクスコ観光後にマチュピチュ泊の日ですが、マチュピチュは準備編でも書いた通り、スーツケースの持ち込みができません。

マチュピチュに持ち込む用の手荷物をリュックにまとめる必要があります。

なのでホテルに戻った後はその手の準備をして夕飯食べて寝たと思うんですよ(推測)。疲労がすごすぎて泊まった部屋の写真ひとつもなくて、写真だけ見るといきなりクスコにワープしてるんですけど。

続きはクスコ~マチュピチュ編で!

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