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ペルー旅行記(準備編)

時は2015年。イタリア旅行の翌年、
友人が「今年はペルーに行きたい」と言い出しました。

ペルーが南米で、あのマチュピチュがある所だということは当時の私でも知っていました。そしてイタリアより遥かに過酷な旅になることも予測できましたが、何しろあのマチュピチュです。

友人「若いうちに行こうよ!マチュピチュだよ!?」

正直行ってみたいし、友人のプレゼンの押しも強く、もう一人マチュピチュに興味のあった友人も参加する形で2015年はペルーに行くことを決めました。

という経緯だったんですが、2020年某日、リモート茶会にて…

私「イタリアの翌年はペルー行ったよ」
友人「マジ?思い切りが良すぎて信じられない。若さすごい」

おまえが決めたんや!!!

それはともかく、ペルー旅行も添乗員付き団体ツアーではあるものの、内容を見る限り本当にめちゃくちゃ大変そうな旅でした。

当時の我々は言ってみれば旅行者レベル2
最初の街を出てひのきの棒でスライムと死闘して(食あたりして)どうにか1つだけレベルが上がったかも怪しい駆け出し旅行者です。

ペルー、どう見ても旅行者レベル20くらい必要。添乗員付きの団体ツアーであることを差し引いても、絶望的に推奨レベルに届いてない。

それでも行くのだ!若さゆえに…!(若さすごい!)

推奨レベルに届いてなくても金さえ出せば現地に連れていってくれるのでマジでツアーはすごいですが、ペルーと自分達のレベル差を把握することができる程度のレベル2旅行者は、装備を整えてレベル差を埋める努力をしようと考えました。

ひのきの棒と布の服ではいけません。
考えうる最善の準備を整えなくては…!

ファンタジーの冒険ではなくここは現代日本なので、調べたりお金を出したりすれば最初の街では手に入らないものを揃えることができるのです。

そんな感じで、今回はひよっこ旅行者がレベルに見合わない国へ行くためにしたことを書きます。体力ゴミカスのデスクワーカーだがハードな旅がしたい!って人の参考になったり…するだろうか…

レベル差を埋める努力の具体策を調べたのはペルー旅行発案者の友人なんですけどね。毎年ありがとうな。

今回は私含め3人でツアー参加したので、ペルーに行きたいと言い出した友人を友人A、今回から参加した方の友人を友人Kとします。
2人とも恐ろしく長い付き合いの友人達です。

①低酸素室で高所テスト

ペルー旅行のここがすごい!標高4000m近い場所に泊まる。

4000mがどれほどの高度なのかというと、富士山が3776mなので富士山の頂上よりも高い。標高2000m以上の場合、高山病のリスクがあります。

いやマジ大丈夫?体力ゴミカスのデスクワーカーがそんな所へ行くって…

現地に行ってから高山病だ!死んだ!終わり!ではいけないので、事前に自分達の高所適性を調べに行きました。
都内某所のスポーツジムには低酸素室が備えられています。
その名の通り、高所の空気の薄さを再現した部屋です。
4000m以上の場所に行く予定が無かったら一生縁がなかったろうな…

実際その低酸素室で何をするのかと言うと、
血中酸素濃度を計測する機器を装着し、トレーナーさんの指示のもと、安静、運動(踏み台昇降)、仮眠を行います。

じっとしたり寝たり、運動した時に血中の酸素が欠乏するかどうかを調べるわけですね。

テストの結果、体力がゴミカスなので踏み台昇降で汗だくになりましたが、私は高山病になる体質ではなかったようです。よかった。

その時の体調にも左右されるので完全に安心はできませんが、とりあえず門前払いを食らうようなステータスではありませんでした。

なんかよく覚えてないけど友人のどちらかが血中酸素下がりやすい方だった気がしますが、いずれにせよ3人とも高所絶対にアカン!という程ではなかったので、トレーナーさんが血中酸素濃度を上げる呼吸法や、高山病になってしまった時の対処法を教えてくれます。これは事前に知れて良かったな。

しかしどんな呼吸法だったか5年前なので忘れました。
鬼殺隊には入れそうもありません。

高所テストとは関係なく行った体力測定で脚力が70代とかいう驚異の記録を出してしまいましたが、高所は大丈夫そうだし行けそうな気がしてきたぞ!
(本当か?そんな脚力で大丈夫か??若さとは???)

②登山装備を買う

ペルーのここがすごい!最高気温20度、最低気温0度。

季節による気温差には毎年さらされている日本人ですが、一日の最高気温と最低気温が20度も離れていることなんてそうそうないですよね…!?

一日の寒暖差がすごいのは標高が高いエリア。周遊ツアーゆえに色んな場所に行くので、過ごしやすい街もありますが、極限環境にも行く以上ものすごく調節できる服が必要です。

南半球なので、季節は日本と逆。
秋頃行くのでペルーは春先ということになりますが、四季は明確ではなく雨季と乾季に分かれます。9~10月は乾季の終わりあたりですが、スコールに降られないとも限りません。

最低が0度だからって日本の冬を耐えるコートではダメです。暑い時にかさばるし、1枚で分厚いと調節が難しくなります。スコールに対して無力だしね。

タマネギのように剥がせる上に、悪天候にも耐えうる装備…そう、登山用のウインドブレーカーです!(※我々調べ)

ということで、スポーツ用品店にウインドブレーカーを買いに行きました。

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フードが上着に内包できるし、着ない時は小さくまとめられる。
素晴らしい。

ちゃんとしたやつなのでまあまあ値が張りますが、このウインドブレーカーはペルー以降の旅行でも大活躍でした。
着こなせないけど見た目もかっこいい。

ウインドブレーカーの他に買った装備は

・サングラス
高地なので昼間の紫外線がヤバイ。なのに夜0度なの?すごいな。

・つばの広い帽子
紫外線(ry 日焼け対策は大事なのです。ハードな土地で水ぶくれとか皮膚が剥ける事態になりたくないよね!?
ウインドブレーカーのフードでOK説もありますが、ウインドブレーカー着てられないくらい暑い時はやっぱり帽子です。
風で飛んでいかないように紐がついてて、使わない時は折り畳めるとなお良い。

・登山リュック
2~3泊くらいの荷物が詰め込める大きいやつ。
なぜならマチュピチュにはスーツケースが持ち込めず、強制手荷物オンリーになるからです。旅行会社の諸注意にリュック持ってくるべしと書いてあった。

・ユニクロのウルトラライトダウン
友人Aがブログで見つけた旅行者レベルが60くらいありそうな人もユニクロのウルトラライトダウンで充分!!と書いていたので購入。
ウインドブレーカーの中に着れば日本の真冬くらいの寒さに耐えられる代物になります。タマネギ装備の一端。
しかもこれも着ない時は小さくできる。ユニクロすごい。

・よい靴下
登山用靴下と五本指ソックスを買いました。
普通にかなり歩くのでそれ対策です。疲れ方が違う。
後に登山用靴下はめちゃくちゃ長持ちしてコスパがいいってことがわかった。

マチュピチュでは希望すればマジの登山ができますが、旅行者レベル2の我々はおそらくマジの登山はしないので()、靴はイタリアのスニーカーでオッケーです。

当時はツアー料金も高いけど準備も金かかるな~!って印象でしたが、ここで買った良い物はその後漏れなく大活躍し、ちょっとケチって安いの買ったやつはすぐダメになったので、良い物って良いんだな…と当たり前のことを学習しました。

③ペルー料理屋に行く

もう見たまんま、ペルー料理を食べに行きました。

イタリアンは日本でも結構食べる機会あるけど、ペルー料理は浸透してないからどんなのか全然知らないよね…

日本のペルー料理屋は日本ナイズされている可能性もありますが、食事が合いそうかどうかを調べるのは海外で嘔吐しないためにも大事な気がします。

というわけで、これがペルー料理だ!

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【メネストロン】
ペルー風ミネストローネ。トマトではなくバジルやハーブを使っているので緑色をしている。具沢山。
トマト使ってないだけあって酸っぱさがなくて、やさし~い味。

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【セビーチェ】
魚介と野菜のマリネ。ほどよく酸っぱくておいしい。これ好き。

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【レチェアサダ】
焼きプリン。カラメル使ってなくてシナモン使うらしいけど、差異がよくわからないくらいには普通の焼きプリンだった気がする。

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【チャチャ・モラーダ】
急に別の店になってるけど、旅メンツとは別のクラスタともペルー料理食べに行ったせい。
紫トウモロコシのジュースです。
現地でも飲んだけど知らない甘みの味がする。とても栄養があるらしいけど、このサイズのコップ1杯飲むのはちょっとつらい。半分くらいでいい。不味くないけど人を選ぶ感じ。
サングリアと大体同じ味らしいけど、酒を飲まないのでわからない。

結論:ペルー料理、おおむね大丈夫そう

優しい味のやつが多いし、セビーチェは本当においしい。
全体的に脂っぽくもないので、知らない脂にやられて死ぬことはなさそうです。見た感じ野菜もいっぱい出てくる。よかった~!

もちろんイタリアでの反省を生かしてインスタント味噌汁とレトルトお粥、粉ポカリ、栄養の偏りを感じた時のサプリメントを持参しますが、現地の料理がおいしくて比較的栄養も大丈夫そうと知れただけでもテンションが上がります。

以上がペルーに行くにあたって準備した色々でした。
これほどの準備をしてちゃんとペルーとのレベル差が埋められたのかは…ペルー旅行記本編に続く!

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