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「課題やペインに怒れる」プロダクトマネージャーが面接で評価されるワケ

明けましておめでとうございます。クライス&カンパニーPMチームの菱沼です。
新年早々、唐突な問いかけになりますが、皆さんは日々使っているプロダクト、作っているプロダクトに対して「怒って(=課題意識を持てて)」ますでしょうか?(いきなりなんのこっちゃわからないかもしれないですが笑、その答えを下記に書いております)
昨夏にPodcast収録した際にマネーフォワードCPO室長の広瀬さんから伺った1つの話が目からウロコな話で、今回のnoteではそこから気づきを得た「PMの方のプロダクトに向き合うマインド・スタンスと、面接評価の関係」について書いてみます。意識頂くだけで面接での応答の切れ味はきっとUPするはずなので、是非ご覧になってください。



面接評価はマインド・スタンスの伝え方によって大きく左右される?


「面接で評価されるPMってどんな方ですか?」

日々面談をしていると候補者の方からよくこんな質問を頂きます。
スキルや経験、意欲などは当然のことながら重要な評価項目ではあるものの、それ以上に「マインド・スタンス」はどの職種よりも強く期待される傾向があると感じています。自社の成長の核となるプロダクト開発をお任せするわけなので、企業の視点からは候補者のマインドに対する期待値は自ずと高くなるはずです。

先に、企業から頂く選考結果「お見送り」の理由(スキル・経験以外)で多いパターンを書いてみます。

  • 「転職軸が自分にしか向いていなくて、なぜうちのプロダクト開発に取り組みたいのか見えなかった」

  • 「成長したいという気持ちは良いのですが、ベクトルが自分に向きすぎており本当にユーザーや、社会課題を解決したいという気持ちを持っている方なのかわからなかった」

  • 「今回の転職で最も大切なことは?と質問したら「働き方」「条件面」と回答された」

など・・・実は質問に素直に応えた結果、自身の成長意欲や、強い向上意欲、あるいは待遇条件面への希望が全面に出てしまって評価を得られないケースも多くあるのも事実です。

「会社は学校じゃないんだし、先輩がいないと嫌だ、勉強したい、成長したいとだけ言われてもね・・・(溜息)」という、某企業CPOの辛口コメントを思い出しました。誰しも成長は臨むわけですし、面接の中で転職の軸を聞かれた際に「成長したいです」「先輩・師匠からたくさん学べる会社に行きたいです」という必要は無い気がしてます。(心のどこかでその希望を持っておくことは全く問題ないのですが)

怒りをエネルギーに変えているPMは成長速度が早い?

冒頭でもお伝えしましたが、昨年の夏にマネーフォワード社のCPO室 室長の広瀬さんにインタビューさせて頂いた際に「どんなプロダクトマネージャーが活躍するのか?」を質問した際に回答頂いた内容がとても興味深かったです。

「成長するプロダクトマネージャーは当事者意識、マインドが圧倒的に高いんです。怒りに近いペインを感じている人こそが、本当の意味での当事者意識を持っているんじゃないかと思います。そんな熱量が原動力となってプロダクトを作っているからこそ、成長が早い。高速でアウトプットした結果として成長している。それは怒りなのか、ワクワクなのか。なんでこんなに不便なんだろう?という疑問や憤りがエネルギーになるのだと思います。当事者たちはその間、強いプロダクトマネージャーになりたいとか考えているのではなくて、ペインを解決した結果、そうなっているのではないかと。ゴールが強いPMになることではなく、課題解決がゴールでないといけないのだと思います・・・」

プロダクトマネージャーのキャリアラジオ 第76回より


Podcast収録時に広瀬さんと記念撮影

この話はまさに面接における「評価されるポイント」そのものではないかと思いました。

面接官に転職軸はなんですか?と聞かれて「成長したいです」「先輩・師匠が複数いる企業が良いです」と、答えるよりも「御社が向き合っているユーザーが抱えているペインを解消したいです」「不便すぎる◯◯を御社のプロダクトを通じて解決したいです」と言われた方が面接官も嬉しくなるはずですし、何より主体性や自分ごと化力が高い方に仲間に加わってほしいと思えるはずです。

日々の問題意識・課題意識が成長に繋がり、その結果として転職時の面接評価につながるかもしれない。

BtoBのプロダクトなどは日常生活で使うシーンがないため、プロダクトに対して怒りにも似た解決欲求を持つことなんて難しい・・と思う方もいると思います。
しかし、ここで言いたいのは、そのプロダクトが持っている課題に対して課題解決意欲を持つ必要はなく、もう少し抽象度を上げてユーザーの利用シーンを想像したり、業界特有の根深い問題に対して強い興味と課題解決意欲=「怒りにも似た課題解決欲求」を持つことが重要ということです。

また、面接で評価されるプロダクトマネージャーの特徴として、常日頃から使っているプロダクト・商品に対して「自分だったらこうするのにな・・」という問題意識を持っている方が多く、そういうPMの面接評価のフィードバックを見ていると「絶えずユーザーのことを考えて、やったことがないことにも勉強・研究して解決策を見出そうとされている方だと思いました」という評価を頂くケースもあります。
問題意識を持てるマインドと、その解決のために心血を注げるスイッチ。この2点をプレゼンできないとなかなか選考に通るのは難しいと思います。

働きながら常に怒りを持ち続けるのは疲れてしまいますが(笑)、自身がプロダクトマネージャーとして燃えている時、きっとその様な感情を持ったことは何度かあるのではないでしょうか。まさに面接で評価されているのはそういうマインド・スタンス・スイッチを持っているかどうか?の視点でも大いにあるので、是非面接前にご自身の強みとして棚卸ししてみてはいかがでしょうか。

このnoteを読んだけど、まだイマイチ自身の考えの語り方がイメージわかない・・!という方がいらっしゃいましたら、是非ともお気軽にご連絡ください。今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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