企業はPMの採用選考で何を見ている?
初めまして。クライス&カンパニーの工藤です。
私もnote初投稿です!
参考になるような内容になっているのか?ドキドキしますが、よろしくお願いいたします。
今回のテーマは
・「企業はPMの採用選考で何を見ている?」
です。気になる方多いのではないでしょうか?
以前の記事で弊社の山本も記載していましたが、プロダクトマネージャーという職種自体が日本ではまだ歴史が浅く、採用におけるアセスメントもまだまだ発展途上の段階だと感じています。
PMの方のキャリア支援で、いよいよ応募企業が決まりいよいよ関心がある企業への選考フェーズでお問い合わせいただくことが
①PMのレジュメ(職務経歴書)ってどう書けば良いか?企業はどんな点を見ているのか?
②PMの採用面接ってどんなこと聞かれるのか?どのようにPMのスキルやポテンシャルをアセスメントをしようとしているのか?
といったご相談内容です。
今回はこのよくあるご相談内容に関して、現時点の私なりの見解を書いてみたいと思います。
現時点のと表現したのは、採用する側の企業ともお話する中で、まだまだ企業も試行錯誤されているフェーズでもあるからです。
弊社にもどのようにPM人材を探すのか?ということと併せてどのようにPMの方をアセスメント(採用基準やアセスメントポイントの設計)するのが良いのか?をご相談いただくケースも多くあります。
では、具体的に整理していきたいと思います。
①PMのレジュメ(職務経歴書)ってどう書けば良いか?企業はどんな点を見ているのか?
こちら、実は他の職種の方よりも沢山相談いただきます。
それは、世の中にあまりサンプルとなるレジュメの事例が多くないからです。
さて、企業がPMのレジュメで特に見られているポイントですが、それは・・・
レジュメがプロダクト起点で記載されているかどうか?です。
具体的には、
・どんなプロダクトを自分が作ったのか?
・そのプロダクトは「誰の」「どんな課題」を解決するものだったのか?
・どのように課題設定をして、何を具体的に実行に移したのか?
・結果としてどんな結果・成果だったのか?
という点をしっかりと記載いただくことがポイントです。
もちろんプロダクト作りは一人では出来ないので、どんなチームメンバーと取り組んだのか?ということも併せて記載いただくと良いかと思います。
エンジニアの方だとGitHubや実際に作ったプロダクトのコードを見てもらうという方法があるのですがPMはその実力をレジュメで示す必要があるので、特にレジュメの記載方法は大事だと思います。
特に「何をやったか」の項目だけの記載となると、PMだったのか、PjM(プロジェクトマネジメント)をしてきた方なのかの判断ができないと見られることがあります。
PMの場合は、そのプロダクトがどうなったか(=実績・成果)まで記載できるとレジュメ上の評価は高くなります。
ちなみに弊社では、独自にいくつかのパターンでPMの方の職務経歴書サンプルを作成しそれを元にアドバイスなどもさせていただいております。
ご関心がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
続いて、
②PMの採用面接ってどんなこと聞かれるのか?どのようにPMのアセスメントをしようとしているのか?
ですが、弊社は人材紹介会社なので、当然様々な職種の面接の知識があります。また実際に面接に同席して、企業側がどのようなインタビューをされるのか?ということも見たりしています。
ここはPMの面接だからと言ってすごく特殊なことを聞かれるわけではないということをまずお伝えさせていただきます。
その上で、レジュメの書き方でもお伝えした通りPMとして、どのようにプロダクト作りをしてきたのか?という点でしっかりと経験を語れるかがポイントになります。
・関わったプロダクトについて
・ユーザー視点でどんな課題設定をして、どのように解決をしたのか?
・何がポイントになったのか?
・そのプロダクトを通じてどんな成果がユーザーにとっても提供側にとっても得られたのか?
などについて、レジュメに記載しているよりもより詳しく語れるように準備をしていただくことがポイントです。
これはPM未経験の方でも同じことが言えます。
仮に受託側で関わっていた方であってもユーザー起点で考えてプロダクトを作ろうとしていたか?などは意識していたかどうか?を企業側は見ています。
またPM未経験者の方や、PM歴が浅くまだ記載できる実績がない方は悩まれるポイントかと思います。
プロダクトリリース前で具体的な成果が伝えにくいケースなどもあると想像します。
その場合でもリリース前に向き合っている課題や、それに対して今まさに取り組んでいる施策と期待する成果(仮説)をしっかりと伝えることで、PMとしての仕事の姿勢を面接官に伝えられることがあると思います。
また次のような質問もあるかもしれません。
「仮にもう一度そのプロダクトを作るとなったら、どんな点を改善をしますか?」
ここで同じようなやり方をするという回答は、実はあまり評価されません。
何故ならば、本当に完璧なプロダクト作りなどはなく、もっとよくしていくために何が出来たか?ということを常に振り返り、考え続けるのが優秀なPM人材だからです。
またこれまで関わったプロダクトだけでなく、下記のような質問もあります。
「世の中にある好きなプロダクトを取り上げて、あなたが仮にそのPMならどんな点を改善、進化させていきますか?」
「仮に当社(受けている会社)のPMなら、どんな点を改善しますか?」
こちらは仮想ですが、実際にPMとして課題設定をして、仮説を立て、何をしていくのか?ということをどのような思考回路で考えられる人なのか?ということを確認するディスカッション形式の面接です。
弊社の顧問である及川卓也がPMの方を集めて私塾のような取り組みもしているのですが、そこでも定期的に世の中に既にあるプロダクトを取り上げて、自分たちであればどのような改善をしていくのか?というテーマでディスカッションをするというケーススタディなども勉強会として行っていると聞いたことがあります。
上記のようなことはPMの方の意識や思考の仕方などをアセスメントする上で非常に有効な手法だと思います。
最後に
ここまで色々と記載しましたが実際のところ、まだまだ日本ではPM人材の採用面接やアセスメント手法は発展段階なので、弊社も企業様からの相談に乗りながら、よりミスマッチを減らし、それでいてPMを志す方へのチャンスが広がるようなご支援をしていきたいと強く思っています。
採用面接の対策なども丁寧にサポートさせていただきますので、キャリアやPMの採用選考についてのご相談があれば、こちらまでお願いします。
以上長文となりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
クライス&カンパニー プロダクトマネージャー支援チーム 工藤
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