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PMとPO(プロダクトオーナー)は何が違うのか

先日、弊社主催のオンラインイベント「汐留アカデミー」を開催しました。

700人を超えるご登録をいただき、当日のディスカッションも大盛り上がりでした!
※近日中にレポートも公開されますので、そちらもぜひお楽しみに。

イベント中にQ&Aの時間があり、視聴者の皆様からいただいた質問にパネラーの皆様からご回答をいただいているのですが、
今回は、時間の関係で当日その場での回答はできなかった
「プロダクトマネージャーとプロダクトオーナーは何が違うのか?」
について、解説したいと思います!

PO(プロダクトオーナー)と呼ばれる役割は3種類ある

そもそもですが、プロダクトオーナーという言葉、大きく3つの意味で使われています。

①プロダクトの総責任者としての呼称
②スクラムの中での役割
③事業責任者/サービス責任者的役割

この3つが混在していることが、ややこしさを加速させているのです。

①プロダクトの総責任者としての呼称

比較的規模が大きなプロダクトですと、複数のプロダクトマネージャーが集まって機能ごとに担当が分かれているものも多くあります。その全体の責任者としてPOという言葉が用いられることがあります。

この場合のPOは、あくまでもプロダクトマネージャーです。責任がより大きいことを示すために呼称を変えているだけで、基本的には「他のプロダクトマネージャーよりスコープの広いPM」であると考えてよいでしょう。

②スクラムの中での役割

アジャイルの中のスクラムという方法論の中に、スクラムマスターという役割があり、スクラムのチームのプロジェクトマネジメント的な面を担う役割を担います。それとは別に、プロダクトの顧客の代弁者となり得るような役割としてPOと呼ばれる役割があります。

この場合のPOもやはり、行っていることはプロダクトマネージャーとほぼ同義です。プロダクトマネージャーがスクラムチームのPOとしてふるまうのが理想的であると言えます。


③事業責任者/サービス責任者的役割

最後はレアケースですが、事業責任者的な意味で使われることもあります。
大手企業等の新規事業部門やDX部門等で使われ、「新サービスの責任者」という意味で呼ばれていることが多く、事業探索やアライアンス交渉といった事業開発的な役回りも含まれます。また責任者としてのPL・BS管理等も任せられています。これに加えてプロダクトマネージャーとしての業務内容も加わるため、やや業務範囲の多いポジションとなっています。ただ、大手企業の場合は開発部隊が内製でない場合も多く、ややプロジェクトマネジメント的な業務、ベンダーマネジメント的な業務になっているケースもあるようです。

つまり…

POという言葉は上記、3つの意味でつかわれることが多いのです、全てプロダクトマネージャーです!(③は異なることもある)という風に捉えていただくのが良いと思います。

この辺り、弊社顧問の及川に相談したところ、①と②の違いについて、以下のような図をお送りいただきました!
分かりやすいですね!!

ご参考になれば幸いです!!

皆様からいただくご質問で我々の知識が日々蓄積されており、ありがたい限りです。
以下は弊社で配信しているPodcastのリクエストフォームなのですが、今回のようにご質問や聞きたいテーマなど大募集中です!

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