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中小企業診断士の理想と現実:中小企業診断士の視点から

イントロ

最近、『中小企業診断士が考える事業計画策定(仮)』の勉強会?座談会?に参加しました。その中で、やたらと『ビジョン』の重要性が語られていました。簡単に『ビジョン』という用語は、会社の将来像や目指すべき目標を示すものです。このビジョンの役割を深く掘り下げることで、成功する企業とそうでない企業の差別化が可能になります。

ゆえに、このビジョンを大切に考えることが重要だということについては、私も同意できます。しかし、私がこの会の内容がどうにも腑に落ちませんでした。参加した診断士の多くが満足している内容にも関わらずです。

疑問と不満

なぜ、腑に落ちなかったのかを考えてみると、「事業計画」というテーマを考えるにも関わらず、現状を疎かにして、いうなればアカデミックな内容ばかりを話して気持ち良くなっている会の雰囲気が原因ではないかと思いました。

冷静に、事業計画を策定しようと考えた場合、かなり重要になってくることは、『自社の立ち位置」です。言い換えれば『現状』です。これについては、多くの中小企業診断士が納得してくれると感じています。では、なぜこの会ではこの現状を無視して議論が白熱したのか。

経験値不足と現場感の欠如

結論は、私を含む中小企業診断士の経験値不足です。ここで言いう経験値とは『現場感』です。中小企業診断士という資格は、曲がりなりにも国家資格であり、難易度は相対的に高いと言える資格です。詰め込む情報量は非常に多いです。ただ、これは良くも悪しくも作用します。沢山のお勉強をして、ようやく受かる資格とも言えてしまうために、この資格を「すごい」と勘違いしてしまいます。それゆえに、このすごい資格を取得する際に得たせっかくの知識を活用したいという思考に至ります。その結果、勉強会の場でぶつけて満足しようと考えてしまいます。なんなら、満足できてしまいます。しかしながら、現実を見てみると、基本的にはお勉強をしてきただけの人間で、現場で経営に触れたことがないただの素人です。そのため、現場で必要とされる機会が少ないのです。

現状認識の重要性と腑に落ちなかった理由

話が横道にそれてしまいましたが、ビジョンと同じくらい重要なことは、現状です。この現状にはいまいま直面している課題も含まれます。今回の会で、腑に落ちなかった私がどのようにすれば腑に落ちたのかを考えると、この課題をどのようにして克服するべきかなどの知恵や知識の出し合いができる場になっていれば、腑に落ちて満足できたのかもしれません。

中小企業診断士診断士に必要なのは経験なのだと思いました(小並感)

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