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プログラムと電子工作・ラジコンカーをスマホで操作

自宅でおそらく10年以上眠っていたタミヤのおもちゃ「壁づたいねずみ」を発見したとき閃きました。「これを M5StickC Plus で操ればラジコンマウスが作れる!」ちなみにこのシリーズ、今でも販売されていますね。

写真1 タミヤ「壁づたいねずみ」

左右の車輪をそれぞれ独立したモーターで駆動する構造です。左右同じ回転数で駆動すれば直進し、差をつければ右や左に旋回します。回転数は Pulse Width Modulation(PWM)で変えればいいはず。

M5StickC Plus とスマートフォンは WiFi経由で接続します。スマートフォンでジョイスティック風に操作するアプリを Javascript で作り、M5StickC Plusに実装した Webサーバからダウンロードします。

図 ラジコンマウスの仕組み

当初は、タミヤ「壁づたいねずみ」を改造して製作しましたが、途中から「IOT 2WD Car Kit」に変更しました。どちらも 1,500円前後で手に入ります。M5StickC Plus、ブレッドボード、ジャンプワイヤ、電子部品を合わせても 6,000円程度で、ラジコンカーが製作できますので、作って楽しい、操って楽しい、プログラムと電子回路が学べて楽しい、超お得なおもちゃです。

プログラムと電子工作をお楽しみください。

計画

ラジコンカーを一気に製作して、一発で動かすのは難しいですので、一つずつ動作を確認しながら、4段階に進めていきます。

  1. ラジコンカー(その1)電子回路設計・製作
    ラジコンカーの電子回路を設計する。M5StickC Plus で左右のモーターを PWM制御する。

  2. ラジコンカー(その2)プログラムどおりに走行
    プログラムどおりに直進、左右旋回するスケッチを作る。

  3. ラジコンカー(その3)ジョイスティック風アプリ
    ジョイスティック風に操作するアプリを Javascript で作る。

  4. ラジコンカー(その4)スマホで自在に走行
    M5StickC Plus に Webサーバを実装し、スマートフォンのジョイスティック風に操作するアプリでラジコンカーを操縦する。

第1試作

「壁づたいねずみ」は安価で、衝突検知ヒゲセンサまで装備しているので、改造するにはちょうどいいですが、いかんせん車体が小さすぎました。M5StickC Plus とブレッドボードと電池ボックス単3電池 4本用を無理やり載せてみましたが、リード線が頻繁に切れて辟易しました。

写真2 壁づたいねずみで実装してみた

第2試作

IOT 2WD Car Kit を車体として使用し、M5StickC Plus とブレッドボードを搭載しました。こちらなら余裕です。

写真3 ラジコンカー完成品

謝辞

福武教育文化振興財団から 2023年度助成をいただき製作しました。

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