学生募集という仕事から学んだこと
私が2箇所目の専門学校に転職した時のことです。1箇所目の学校と違い、仕事は分担化されていて、募集業務専門の部署に配属されました。
ほぼ毎日、担当エリアの高校を訪問していました。話す内容は①専門学校希望者有無などの聞き取り②オープンキャンパスの告知といった感じでした。
どこの専門学校も同じことを聞くためか、先生方は「またか…」といった表情で対応…そんな日々がしばらく続きました。
このままでは仕事が楽しくないと思い、ある日訪問した高校で「私は何をしたら先生に喜んでいただけますか?」と対応した先生に聞いてみました。
最初はびっくりした様子でしたが…
「就職の話しをしてもらえませんか?私たち教員は就職活動をしたことがないのでわからないんです…」と言ってくれました。
その後、その高校で「就職の心構えについて」50分の講話をしました。それが私の初めての講演かもしれません。
今まで名前も覚えてもらえなかった私が、高校に行く度に笑顔で挨拶されて名前で呼んでもらえて…こんなに喜んでもらえるなら他の高校でもやってみようと思い、高校訪問の度に「私で何かできることはありませんか?」と聞くようになりました。
「専門学校の選び方」「面接指導」「保護者向け講話」…たくさんのしてほしいことを聞いて、それをたくさんの人に話す…
私がこの仕事をしようと思ったもう一つのきっかけだったかもしれません。
「私で何かできることはありませんか?」そのスタンスは今も変わっていません。