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Privacy by Design Conference 2024を2倍楽しむためのしおり

1月24日(水)に「Privacy by Design Conference 2024」が羽田イノベーションシティ内のPiOPARKで開催されます。初めて参加される方でもカンファレンスを楽しんでいただけるように、しおりを準備させていただきました。

第二回目となる今年のカンファレンスは、多様な登壇者の方と新しい取り組みが融合したビジネスパーソンも楽しめる社会テーマを題材にしたプログラムとなっています。

このnoteでは、そんな「Privacy by Design Conference 2024」の見どころを皆様に紹介したいと思います。

Privacy by Design Conferenceとは?

「Privacy by Design Conference」はこれからの持続可能なインターネットに向けて、自分たちはどんなことができるのかを多様な皆様と一緒に対話を通して考えることを目的としたカンファレンスです。

"Privacy by Design" はカナダのアン・カブキアン先生が考案した考え方で、7つの原則をもとにして私たちのプライバシーや権利が守られるような環境を作っていくために生み出されました。

「Privacy by Design Conference」は、2022年6月16日、17日の2日間ベルギーのブリュッセルで行われた「EDPS Conference 2022」に代表理事の栗原と理事の藤崎が参加し、欧州で行われている議論に影響を受け、「日本でもプライバシーについて多様な方々と一緒に議論をする場を作りたい」という想いから始まりました。

@ベルギー・ブリュッセルにて EDPSレオナルド氏と代表理事栗原・理事藤崎の写真

「Privacy by Design Conference」は2023年1月27日(金)に第一回のカンファレンスが田町で開催され、業界を越えた様々な方からのご支援のお陰で50人以上の参加者と30人以上の登壇者の皆様と一緒に未来に向けて対話を行いました。

カンファレンスの模様は日本経済新聞でも取り上げていただき、多くの参加者の方から広く反響を頂くことができました。

Privacy by Design Conference2024の見どころ

「Privacy by Design Conference 2024」では昨年実施したカンファレンスでの対話を通して見えてきたこれからの「インターネット」が抱える問題について、様々な議論を持ち寄りたいと考え「持続可能なインターネット社会」を見据えた「デジタル倫理」について皆さんと対話を通して考えることを中心のコンセプトとして掲げています。

持続可能なインターネットに向けた「デジタル倫理」が今年のテーマ

カンファレンスでは3つの基調講演と12のセッションを通して、現在のインターネットが抱える問題についての論点出しを行い、未来に向けてどんなことができるのかを対話を通して模索してきます。

3つの基調講演ではこれからのデジタル倫理とプライバシー政策に関する国際動向をテーマとして、3人の業界を代表する皆様にご登壇を頂きます。

各セッションでは、デジタル倫理を考えるために「社会」「イノベーション」「責任」「信頼」「思想」「未来」「公共」「市民」の8つの切り口から、一線で活躍する登壇者の皆様に話題提供を行なっていただきます。

Privacy by Design Conference2024の概要

※このしおりの情報は1月22日時点のものです。

本カンファレンスは様々な業界団体やコミュニティのご支援を持って、開催することになりました。協力頂く皆様には心から感謝申し上げます。

イベント概要

名称: Privacy by Design Conference 2024
主催:一般社団法人Privacy by Design Lab
特別協力:一般社団法人MyDataJapan
協力:一般社団法人ONE X
日程: 2024年1月24日(水)
時間: 10:30 ~ 19:00 (予定)
会場: 羽田イノベーションシティ PiOPARK(ピオパーク)(東京都大田区羽田空港1丁目1−4 HICity ZONE K 201)
内容: 順次発表予定
特別後援:プライバシーテック協会
後援:一般社団法人日本IT団体連盟情報信託機能普及協議会(ITFPC)一般財団法人日本情報経済社会推進協会デジタル庁

会場図

当日はA会場、B会場でセッションを実施致します。

デジタル倫理とプライバシー政策に関する国際動向をテーマとした基調講演とランチタイムスピーチ

デジタル倫理とプライバシー政策をコンセプトとして、3つの講演と1つのランチタイムスピーチを実施致します。

基調講演① 個人情報保護委員会の国際戦略について(仮)(A会場)

基調講演概要:10:33〜10:48
この基調講演では、個人情報保護委員会が取り組む今後の国際戦略についてお話しいただきます。

基調講演登壇者
個人情報保護委員会事務局 国際室 企画調整官 石若 寿秀 氏

基調講演② AIに必要な規制とデータ保護(A会場)

基調講演概要:10:50〜11:05
この基調講演では、AIと個人情報保護法制に関連したテーマを事業者目線で必要な論点を含めてお話しいただきます。

基調講演登壇者
S&K Brussels法律事務所代表 杉本武重 氏

【録画:日本語字幕】ランチタイムスピーチ スペシャルメッセージ(A会場)

ランチタイムスピーチ概要:12:00〜12:20
このスピーチでは、プライバシーバイデザインが生まれた背景とこれからのスマートシティに必要な視点をお話しいただきます。

ランチタイムスピーチ登壇者
プライバシーバイデザインセンターエクセレンス アンカブキアン 先生

【録画:日本語字幕】基調講演③ AIとデータ保護に関する欧州の規制動向(A会場)

基調講演概要:16:55〜17:10
この基調講演では、欧州で議論されているAIとデータ保護に関連する動向とAI法を始めとした欧州のAI政策の今後についてお話しいただきます。

基調講演登壇者
欧州データ保護監察機関 事務局長 レオナルド・ナバス 氏

デジタル倫理と社会について考えるセッション

デジタル倫理と社会をコンセプトとして、11:15〜12:00の時間帯で2つのセッションを実施します。

デジタルIDで実現する未来の暮らしと市民サービス(A会場)

セッション概要
このセッションはモデレーター、登壇者の方々と一緒に市民中心のモビリティサービスとデータ活用・デジタルIDの未来について、都市や地域などそれぞれの事情や国際的な動向にも触れながら、これから必要される視点や課題について対話を通して浮き彫りにすることを目的として実施致します。

セッション登壇者
モデレーター:株式会社タイレルシステムズ 菅野 晶仁 氏
パネリスト:株式会社リ・パブリック Co-CEO 市川 文子 氏デジタル庁 国民向けサービスグループ長 / 統括官 村上 敬亮 氏

偽情報の問題と向き合うためにできること(B会場)

セッション概要
このセッションはモデレーター、登壇者の方々と一緒に偽情報が抱える問題を整理した上で、国際的な動向も含めて議論が必要な論点出しを目的として実施致します。

セッション登壇者
モデレーター:株式会社8bitNews 代表取締役 堀 潤 氏
パネリスト:総務省 情報流通振興課 情報流通適正化推進室長 恩賀 一 氏ファクトチェック専門メディア「リトマス」編集長 大谷 友也 氏

デジタル倫理とイノベーションについて考えるセッション

デジタル倫理とイノベーションをコンセプトとして、12:20〜13:05の時間帯で2つのセッションを実施します。

アートで描く私たちのプライバシー(A会場)

セッション概要
このセッションはモデレーター、登壇者の方々と一緒にプライバシーをアートの視点からどのように表現し、これから考えていけると良いのかについて考えることを目的として実施致します。

セッション登壇者
モデレーター:株式会社日本総合研究所 若目田 光生 氏
パネリスト:造形構想株式会社/代表取締役 峯村 昇吾 氏武蔵野美術大学 造形学部 工芸工業デザイン学科 インテリアデザインコース 3年 岩崎 由香 氏

私たちのプライバシーを守る新しいイノベーション(B会場)

セッション概要
このセッションではモデレーター、登壇者の方々と一緒に「プライバシーテックとは何か」と「そもそもなぜ必要なのか」というビジネスの現場であまり語られてこなかったテーマを現場で抱えている問題や課題を整理した上で、国際的な動向も含めて議論が必要な論点出しを目的として実施致します。

セッション登壇者
モデレーター:LINEヤフー株式会社, Privacy&Trust Team, Manager 竹之内隆夫 氏
パネリスト:株式会社Acompany 代表取締役CEO 高橋 亮祐 氏NTT 社会情報研究所 主任研究員/情報セキュリティ大学院大学 客員教授/ 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特任准教授 藤村 明子 氏

デジタル倫理と責任について考えるセッション

デジタル倫理と責任をコンセプトとして、13:15〜14:00の時間帯で2つのセッションを実施します。

プライバシーを守るために企業ができること(A会場)

セッション概要
このセッションはモデレーター、登壇者の方々と一緒に企業がプライバシー保護を進めていく中で抱えている現場の問題を整理した上で、国際的な動向も含めて議論が必要な論点出しを目的として実施致します。

セッション登壇者
モデレーター:日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会 篠原 治美 氏
パネリスト:楽天グループ株式会社 ジャパンプライバシーオフィス シニアマネージャー 辻畑 泰喬 氏個人情報保護委員会事務局企画官 石井純一 氏

【英語】AI倫理を実践するために必要なこと(B会場)

セッション概要
このセッションはモデレーター、登壇者の方々と一緒にこれからのAIに求められる責任と倫理観について企業の取り組みや各国の制度の動きについて、国際的な動向も含めて議論が必要な論点出しを目的として実施致します。

セッション登壇者
モデレーター:一般社団法人Privacy by Design Lab 代表理事 栗原宏平 氏
パネリスト:日本マイクロソフト株式会社 政策渉外・法務本部 政策渉外ディレクター 小島 治樹 氏アクセスナウ シニアポリシーアナリスト バカウ J.S. 氏

デジタル倫理と信頼について考えるセッション

デジタル倫理と信頼をコンセプトとして、14:10〜14:55の時間帯で2つのセッションを実施します。

信頼できるインターネット社会を実現するためにできること(A会場)

セッション概要
このセッションはモデレーター、登壇者の方々と一緒に信頼できるインターネットに向けてどういった取り組みを実施できるのか、国際的な動向も含めて議論が必要な論点出しを目的として実施致します。

セッション登壇者
モデレーター:株式会社DataSign Founder 代表取締役社長 太田 祐一 氏
パネリスト:株式会社VESS Labs 代表取締役社長 藤森 侃太郎 氏内閣官房デジタル市場競争本部事務局 参事官補佐 奥山 裕大 氏デジタル庁 アイデンティティアーキテクト 林 達也 氏

デジタルプラットフォーマーとどう向き合うか(B会場)

セッション概要
このセッションはモデレーター、登壇者の方々と一緒にデジタルプラットフォーム企業の責任と市民目線でどういった規制が必要か、国際的な動向も含めて議論が必要な論点出しを目的として実施致します。

セッション登壇者
モデレーター:マカイラ株式会社 代表取締役CEO 藤井 宏一郎 氏
パネリスト:株式会社メルカリ 執行役員 VP of Legal & Governance / CLO 菊池 知彦 氏英知法律事務所 弁護士 森亮二 氏

デジタル倫理と思想について考えるセッション

デジタル倫理と思想をコンセプトとして、15:05〜15:50の時間帯で2つのセッションを実施します。

ID が実現する Web3.0 とプライバシー(A会場)

セッション概要
このセッションはモデレーター、登壇者の方々と一緒に私たちが利用するデジタルサービスとIDについて国際的な動向も含めて議論が必要な論点出しを目的として実施致します。

セッション登壇者
モデレーター:株式会社DataSign Founder 代表取締役社長 太田 祐一 氏
パネリスト:株式会社VESS Labs 代表取締役社長 藤森 侃太郎 氏デジタル庁 アイデンティティアーキテクト 林 達也 氏

これからのデジタル社会で必要なリテラシーとは(B会場)

セッション概要
このセッションはモデレーター、登壇者の方々と一緒に「これからのデジタル社会で必要なリテラシー」をテーマとして、登壇者及び参加者が双方向でこれから考えていくべき論点について話し合うことを目的として実施致します。

セッション登壇者
モデレーター:京都情報大学院大学 助教 田中 恵子 氏
パネリスト:日本IT団体連盟 情報銀行推進委員会事務局 大喜 康生 氏、ICDL Asia Accreditation consultant 鈴木 智久 氏

デジタル倫理と未来について考えるセッション

デジタル倫理と未来をコンセプトとして、16:00〜16:45の時間帯でセッションを実施します。

持続可能なインターネットを考えるための視点(会場A)

セッション概要
このセッションはモデレーター、登壇者の方々と一緒に持続可能なインターネットの実現に向けた問題を整理した上で、これから検討が必要な論点出しを目的として実施致します。

セッション登壇者
モデレーター:一般社団法人Privacy by Design Lab 理事 藤崎 千尋 氏
パネリスト:株式会社デジタルガレージ 共同創業者 取締役、学校法人千葉工業大学 学長 伊藤 穰一 氏『WIRED』日本版 編集長 松島 倫明 氏

デジタル倫理と公共について考えるセッション

デジタル倫理と公共をコンセプトとして、17:15〜17:45の時間帯でセッションを実施します。

【英語】オープンガバメントデータの新たな潮流 by UNESCO(会場A)

セッション概要
このセッションは登壇者の方々と一緒に公共性の高いオープンガバメントデータの活用について、ユネスコで議論されている「オープンデータとAI」に関するテーマを軸に、オープンガバメントデータとデータディシジョンカレンダー、オープンデータガイドラインというコンセプトを軸に今後検討が必要な論点について話し合うことを目的として実施致します。

セッション登壇者
モデレーター兼登壇者:ユネスコ オープンソリューションズ&ICT、サイエンス アドバイザー バニュ R ネウパネ 氏
パネリスト:テキサス大学オースティン校 ファリッシュチェア教授 デブ・ニヨギ 氏ハーグ応用科学大学 教授 ユネスコチェア ランプロス・ステルジオウラス 氏

デジタル倫理と市民について考えるセッション

デジタル倫理と市民をコンセプトとして、17:57〜18:10の時間帯でセッションを実施します。

【録画:日本語字幕】トロント市に学ぶ街とテクノロジーが共存するためのプライバシーバイデザイン(会場A)

セッション概要
このセッションはアン・カブキアン先生と一緒にトロントで起きたスマートシティとプライバシー課題から、これからの市民社会とプライバシーバイデザインについて対話を実施します。

セッション登壇者
モデレーター:一般社団法人Privacy by Design Lab 代表理事 栗原 宏平 氏
パネリスト:プライバシーバイデザインセンターエクセレンス アンカブキアン 先生

Privacy by Design Conference 2024を2倍楽しむ4つの方法

1. 会場で開催しているワークショップに参加する

会場内にはWS会場があり、誰でも参加できるWSを随時開催しています。(細かい時間帯は受付でお渡しするチラシをチェックください)

ワークショップへ参加して、一人だけでなく他の参加者や登壇者の方と一緒にデジタル倫理について考えることで、より一層カンファレンスを楽しむことができます。

2. アート展示を眺めて、プライバシーについて考えてみる

会場内には武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所(主催)と株式会社日本総合研究所(共催)が実施したワークショップ「Future Transition Workshop ー プライバシーの未来と◻️◻️ ー」を通して制作したアート作品が展示されています。

普段プライバシーについてあまり考える時間がない人も、アートを通してプライバシーについて考えることで、より一層カンファレンスを楽しむことができます。

3. デジタル証明書を使ってクーポンを獲得する

会場内では「デジタル証明書」を使ったクーポン発行の実証実験を実施しています。

実証実験に参加してクーポンをゲットすれば、より一層カンファレンスを楽しむことができます。

4. 他の参加者や登壇者の方と対話する

休憩時間には積極的に参加者の方や登壇者の方と対話を行うことで、より一層カンファレンスを楽しむことができます。

カンファレンス後には、別会場でアフターパーティも開催されます。そちらに参加し、カンファレンスで議論したことをより深めていただくこともできます。

イベント概要
名称:「Privacy by Design Conference 2024」 アフター会
時間:18:15開場(18:30から開催)〜20:00(完全撤収)
場所:コングレスクエア羽田ルーム1B (東京都大田区羽田空港一丁目1番4号 羽田イノベーションシティ ゾーン)
イベント詳細:

最後に運営からのお願い

カンファレンスに参加される皆様が安心して楽しんでいただくために、事務局から5つのお願いがあります。

以上「Privacy by Design Conference 2024」について紹介させていただきました。

当日は会場で皆様にお会いできることを楽しみにしております。

Privacy by Design Conference 2024 運営事務局一同

※お困りのことや問い合わせは下記メールアドレスまでご連絡ください👇
conference2024@privacybydesign.jp

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