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Privacy Talk

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「Privacy Talk」は、Privacy by Design Labが日本のプライバシーバイデザインの先駆けとして立ち上げた、国内外の専門家のインタビューメディアです。 デ… もっと読む
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#倫理

テクノロジー利用者にこそ求められる倫理的なリテラシー

※このインタビューは2024年3月11日に収録されました 私たちのプライバシーを社会全体で守る動きと共に、表現の自由についても考える必要性が高まってきています。 今回はポーランドを拠点とする法律事務所GP Partnersでパートナーを務めるマチェさんに、これまでのデータ保護法の歴史と表現の自由を含めた権利についての考え方についてお伺いしました。 コンテンツの良し悪しを判断するための線引きMaciej: そうですね。もう一つ追加でお伝えしたいことがあります。私たちは何か

米国政府でAIを推進するためにトップが担う役割とは

※このインタビューは2024年2月5日に収録されました 政府組織でもAIを利用した新しい取り組みが広がりつつあります。 今回は米国政府で広く要職に就き、AI関連の取り組みの推進にも尽力されたパメラさんに、米国政府のAI推進についての取り組みとガバナンスの重要性についてお伺いしました。 Kohei: 皆さんこんにちは。本日は米国からパメラさんにお越し頂いております。パメラさんは人工知能やデータの分野で活躍されています。本日は彼女のこれまでの取り組みについてもお伺いしていき

年齢適正デザインコードによる新しい変化とKidsTechEthicsの活動

※このインタビューは2023年8月15日に収録されました インターネット空間が子供にとって安全な場所にしていくために新しい動きが始まっています。 今回は金融分野で活躍され、現在はKidsTechEthics™で子供たちに向けたサービスをて今日するジェフさんに、年齢適正デザインコードの制定から事業者に求められることについてお伺いしました。 Kohei: 皆さんこんにちは。プライバシートークにご参加頂きありがとうございます。本日は米国からジェフさんにご参加いただいています。

欧州がAI倫理の次に見据える新しい世界

欧州評議会で行われているAI規制の話は、AI社会に向けて大きなインパクトをもたらす可能性がありそうです。 後半もIT法学に長年携わり、現在はイスタンブールビルギ大学ロースクールの学部長も務めるLeyla先生に欧州評議会のAI規制に関する動きとAIとデータ保護のバランスの話をお伺いしていきます。 Kohei: 欧州委員会は発表したドキュメントは私も拝見しました。それ以外に欧州委員会が過去に発表したガイドラインをいくつか拝見しているのですが、ガイドラインを読み進めるとデータ保

倫理的な意志を持ったプロダクトが浸透するための新しいデザイン価値

物理空間とインターネットを繋ぐデザインの重要性は、より注目が集まっていきます。 今回はデルフト工科大学を始めアカデミックとビジネス現場の双方で産業デザインに取り組まれているIskander先生に倫理的なプロダクトデザイン視点をお伺いしていきます。 Kohei: Iskanderさんが仰ったテクノロジーと信頼の話はとても重要なポイントだと思います。どのテクノロジーを選択するのか考える上で、鍵となる要素になりそうですね。日々の生活の中で何気なくテクノロジーを利用する市民にとっ

プライバシー、セキュリティ、倫理の議論でプロダクトの理解を広げる

都市でテクノロジーを運用して行くためには、様々な市民の体験を前提として設計する必要があります。 インタビュー第三弾は、ニューヨーク市で都市開発に関わるKarenさんに街づくりに必要なテクノロジーと倫理の話を聞いていきたいと思います。 Kohei: テクノロジーを利用した都市像が重要である一方、人工知能の公共性には解決すべきバイアスの問題があると思います。NYの都市開発計画では、テクノロジー環境の整備に人工知能を積極的に取り入れていますが、住民のプライバシーやデータによるバ

仮想現実世界で起こりうるプライバシーリスクと求められる事業者倫理とは?

XR技術に関する話題はゲームなどのエンターテインメントだけでなく、医療や買い物など私たちのリアルの生活環境にまで徐々に入ってきつつあります。 今回はSNS、ゲーム業界の第一線でセキュリティ、プライバシー分野で関わってこられたKavyaさんをお招きして、XRに関するプライバシーリスクに関して紹介します。 第二回ではこれから普及が見込まれるXRにおけるリスクと検討が必要な問題点を整理していきたいと思います。 XR Safety Initiative 代表          

ロボットの人工知能が生まれる研究室に、多様性はあるか

AIや人工知能の開発が進む中で、機械が倫理的に物事を判断できるかどうかがより重要になってきています。 今回は国連やユネスコ、IEEEなど国際組織で標準化関連のワーキンググループで活躍するEdson Prestes先生に人工知能、ロボット技術に倫理的な要素が必要な理由を聞いていきたいと思います。 第一回はロボットにおける知能の重要性と倫理的な判断に関するお話を聞いていきます。 Kohei: プライバシートークへようこそ。今回はブラジルからエドソン先生に参加頂いています。先

国連を中心に生まれている、AIの倫理を考えるための問い

AIは徐々に社会に名前が浸透して来ていますが、解決できていない課題に関してはまだまだ議論がされていません。 今回は国連やユネスコ、IEEEなど国際組織で標準化関連のワーキンググループで活躍するEdson Prestes先生に人工知能、ロボット技術に倫理的な要素が必要な理由を聞いていきたいと思います。 第二回はユネスコや国連で始まっているAIと倫理に関する取り組みのお話を聞いていきます。 "前回までのお話はこちらから" Kohei: 国連のデジタル協力に関するハイレベル